11年共同開催コンペ 「脇役」

King of MIZONOKUCHI

 

 PT−76

PT−76 1/35 トランペッター

 

 コンペ用アイテムの手始めとして、在庫の中から選び出したのが、これ。

 当初は単品として考えていたので、製作はサクサク進みました。
 ただ、途中からM113との絡みも考え、ベースを付ける事を考慮して、ウエザリングなどは保留にしました。

 この時点で、田んぼに埋めるか、密林で朽ちさせるか、都市に放置するか、まったく決まっていなかった為です。

 何故、PT−76の方が負け組かと言えば、北ベトナムの歩兵のキットが無いからで、他意はありません。

 キットの方は、パーツの合いも良く、組み易かったです。また、エッチングパーツなども、最低限の物はキットに付属されており、そのまま組むだけでも良好な仕上が得られます。

 ただ、ドラゴンの製品もそうなのですが、ややプラが柔らかく、感覚的な違いはありました。  

 

 ちなみに主砲は、T−34/76と、ほぼ同じ物を搭載しており、第二次世界大戦中ですら威力不足だった砲だけに、対戦車戦闘は想定していないのでしょう。

 写真の方は、左の携帯のカメラで撮ったヤツの方が、オリジナルと言うか完成品に近い感じで、デジカメで撮った方は、フラッシュのせいか、やや黄緑っぽくなってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

M113

 M113 1/35 タミヤ

 今年のコンペ用アイテムとして、「こいつは間違いなく、脇役」と考え、着手したのは早かったです。
 実際、5月には写真の状態になっていました。

 工作面では、やはり昔のキットだけあって、車体と天井の合いが悪く、かなり隙間が出来てしまいます。モールドがあるだけに、表面処理も含めて、結構気をつかいました。

 また、アイテムがこう言う車種なので、後部ハッチを開けた状態を想定して、内部も、キッチリ塗ってあります。

 で、これだけなら早かったんですが、見た目は単に「箱」なので、まったく見栄えがしません。
 やはりAPCたるもの、随伴歩兵が居て、なんぼです。

 そうなるとベースも欲しくなります。そこで、先ずは店に行って歩兵のキットを買ってきたのですが、第一関門、湾岸戦争仕様しかなく、ベトナム戦争仕様が無い!
 久しぶりにエポパテで1/35フィギュアの改造に着手しました。

 それと並行してベースの製作ですが、如何せんシチュエーションが決まりません…。ベトナムと言えば密林や田んぼですが、都市も無い訳ではありません。
 更に、「ついでだからPT−76も、絡ますか?」と色気を出したのが、失敗。一層、収集がつかなくなりました。

 

 

 

 

 

 そこに追い討ちを掛けたのが、キット付属のフィギュアと別売りで購入したフィギュアの大きさが、まったく違うと言う驚愕の事実。

 同じタミヤで、1/35なのですが、体格が違うと言うレベルではありません…。

 どうにも、この辺りから気持ちが萎え始めてしまい、他のアイテムを優先して手掛けた事もあり、結局は5月の状態のまま、締切を迎えてしまいました。    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

FTO

 FTO 1/24 フジミ

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 FTOが「脇役か?」 と言う点につきましては、三菱のフラッグモデルはGTOですし 、同価格帯のインテグラやレビンと比べても、知名度や販売実績 で劣るだけに、十分に資格はあると思います。
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綾波(特U型)

綾波 1/700 タミヤ

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 特U型のネームシップと言うだけで、立派な脇役です。某アニメキャラの方が超有名なので、世間的に「綾波」と言えば、そちらでしょうね…。
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 ユニオンフラッグ量産型

 ユニオンフラッグ量産型 1/144 バンダイ

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 銀河11型 with ギンガ・ナカジマ for 魔法少女リリカルなのはStrikerS 

 ハセガワ 1/72 銀河11型“夜間戦闘機”

 

 

 

 例年、コンペのテーマが決まった時点で、直ぐに「これで、行こう!」とアイテムの選定が決まるのですが、今年は悩みました。

 先ず、「ガズL/R」と言う明確なターゲットアイテムがある為、如何にして、これを抜く脇役っぷりのアイテムを捜すか? 
 安直な考えとしてはMHベルリンが浮かびましたが、親衛隊仕様の白いベルリンを大量に並べるならともかく、一機程度ではとても対抗し得ません。そもそも立ち位置からして同等かそれ以下であり、「同等では意味がない、上回らなくては」、と言う事でアイテム選定は白紙に戻りました。

 「何とか、柔道の一本のように、スカっとした、脇役はないか ?」、色々と考えましたが、まったく思い付きませんでした。そう考えていた時、ふいに柔道繋がりで思い出したのが、確かにきれいな一本勝ちもあるが、合わせ技一本(認定一本)と言うルールも、柔道には有ると言う点です。
 単体では「ガズL/R」に勝てないまでも、二つが合わされば、十分に対抗し得るアイテムになるのでは? と思いました。

 

 

  

 あくまで「脇役」っぷりを競うコンペであり、マイナーを競うのが主旨ではありません。かと言って、合わせ技で挑むにしても 、生半可なアイテムでは、「ガズL/R」には、勝てません。

 色々考えた結果、単品ではやや弱いものの、名前繋がりのオチを付加する事で、コンペの主軸アイテムとして耐えられる、と判断。「空技廠・銀河」と「ギンガ・ナカジマ(魔法少女リリカルなのはStrikerS)」、この組み合わせで行く事にしました。

 幸いにして、「モデルアート」で海軍の陸上攻撃機の特集が組まれており、キットの選定はスムーズに進み、購入も速やかに行えました。
 ただ、この時点はかなりの見切り発車で、航空機の製作技術、デカール用の画像など、問題は残れたままでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とれあえず「スピットファイア」「モスキート」を製作して、航空機モデル製作の経験値をため、「チェイサー with セキレイ」で、デカールの方も目鼻が立ったのですが…。

 最大の問題である、画像データについては、まったく解決されませんでした。

 何しろ脇役すぎて、オフィシャルの画像が、極めて少ない! なのはやフェイトなら、それこそ掃いて捨てるほどありますし、スバルにしても、痛機一機程度には十分過ぎる量の画像データはあります。

 しかし、ギンガは…。暇なら捜してみて下さい、本当に少ない事が、良く解ると思います。

 加えて、痛機には最も不向きな直線翼で、デザイン面でも、大きなハンデを背負う事になりました。
 アイマス機のA−10を参考に、そっち方面に逃げるか? とも考えましたが…。

 

   

 

 しかし、「不可能を可能にするのが皇軍」、こう言う時こそ帝國陸軍魂の真価が試されるってモンです。

 「靴が小さければ、足を合わせろ」、画像が無ければ、造れば良い。後で切れ出す手間を考えて、なるべく纏まりの良い構図を選び、パスを使ってセル調に塗り、画像その物を自作。
 今年、後半に入って模型の完成数が落ち込んだのは、CGの製作に時間を取られていたからです。

 でも、一番苦労したのは、実は、目立たないですけど、魔法陣です。やっぱり「白」が使えないと言うのは、大きなハンデですね。まぁ、アナログ世代ですから、スクリーントーンを切り出す手間を考えれば、不可能ではありませんでしたが、二回はやりたくないです。
 おかげで右肩に致命的なまでの負担を強いる事になり、マジで、仕事に影響が出ました。

 画像データの製作、キャノピーのマスキングと魔法陣の切り出 しなど、予想以上に時間を費やしてしまい、肝心な仕上げが今一 つなのは残念ですが、「帝國陸軍式模型とは、かくあるべき」、 と言う点は存分に発揮できたと思っています。(※銀河は海軍機です)  

  

 

セルジオ越中のジャスト解説

 A・F・VからはPT−76とM−113、駆逐艦、キャラ物からは量産型とオーソドックスなアイテムを選択。ただ、何れも無難で手堅い「脇役」で、切り札と呼べるアイテムではありません。

 そこでコンペ用の切り札として投入したのが、「銀河11型 with ギンガ・ナカジマ」である。元ネタである「トライアングル・ハート」はやっておらず、「魔法少女リリカルなのは」「魔法少女リリカルなのはA’s」は見ておらず、「魔法少女リリカルなのはStrikerS」にしても、単に見たと言うだけで、思い入れがあると言う程ではなく、まさにコンペの為だに作られた完成品である。

 因果関係が逆転して先に結論が出ていた為、最も苦手とする飛行機、しかも痛機には最も不向きな直線翼のレシプロの双発機が、ベースキットとなった。

 「銀河」その物でも十分に脇役ではあるが、そこに脇役であるギンガ・ナカジマを足した痛機にする事で、レギュレーションの達成度を強化。サブテーマを使う事なく、脇役の頂点を目指した野心作。

 ただ、侠横綱氏が「ガズL/R」を出してくる事は確定事項としても、どちらか一方だけなのか、2体揃い踏みになるか、可能性は半々と予想。2体揃い踏みを想定して、「銀河11型 with ギンガ・ナカジマ」と「インプレッサ with スバル・ナカジマ」で対抗する事を考えたが、インプレッサとスバルが共に脇役としては灰色判定であるうえに、スケールが違うだけに単に並べただけになってしまい、揃った時のインパクトでは劣ると判断。
 結局は、「インプレッサ with スバル・ナカジマ」は見送り、コンペは「銀河11型 with ギンガ・ナカジマ」一本で臨む事にした。 

 狙い過ぎとの感もあるものの、コンペテーマのレギュレーション内で勝ちを取り行った作品として、明確な方向性をもった作品としては、評価できるだろう。

 

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