MITSUBISHI FTO GPX & FTO GR with “Saint October”
FTO
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フジミ
製作・King of MIZONOKUCHI
スープラやピアッツアは欲しくても買えなかった車ですが、このFTOは、買わなかった車です。ちなみにGTOは、予算の都合で、手が出ませんでした。
フジミの廉価版キットですが、そもそもFTOは、このキットしかないので、選択の余地がありません。フジミの廉価版キットにつきましては、賛否両論があるかも知れませんが、とりあえずマイナーな車種までフォローしてくれているのは、有難いです。
内装関係は、例に漏れず大幅に省略されていますので、ドアの内側、シートなどを、追加工作。
特に、シートの肩の辺りは、かなり特徴的ですので、忠実に再現しましたが、ほぼ見えませんね…。
あと、実車の特性を考慮して、スポーツ車ですが、AT仕様にしてあります。
ボディにつきましては、フロントグリルのメッシュを置き換えたいところですが、この部分にシャーシとの結合部がくるので、塗装で対応する事にしました。
今回のコンセプトは、カーモデルを製作する過程を、一度基本に立ち戻って、すべて再確認する、という点に置きました。
色も、シンプルなスチールシルバーを選択、これと言って特別な事はしていません。
FTO GR with “Saint October”
こちらは、FTO痛車VER.(with セイントオクトーバー)、です。当初は、ベース車にGTOを考えていましたが、サイドの形状が痛車向きではないので、急遽、FTOに変更しました。たまたまFTOのキットが中古で安く出ていたので、前述のノーマルVer.と痛車用に2つ購入したのですが、何故「セイントオクトーバー」と三菱なのかは、自分でも、謎です。
まぁ、FTOは、このキットしかないので仕方ありませんが、クリアーパーツと窓枠の段差は、気になります。痛車にしないなら、それほどでもありませんが、その部分にデカールが掛かると、より段差がハッキリと分かります。そんな事よりかも、ちゃんと透明になるまで研ぎ出せ、と言われそうですが…。
「スープラ with Fate/Stay night」は試作の色が強く、その後の「ピアッツア
with ARIA」がリタイアとなったので、この「FTO
with SaintOctober」が、本格的な初の痛車となります。元々は一昨年の「痛コンペ」時に、「スープラ
with Fate/Stay night」に続く、増加試作の候補だったのですが、画像データがあまりに少なく、その時点での製作を見送りました。
もっとも番組自体は放送を終えていますから、新たに何かが出てくる事もないので、既出の画像を集めるに留まりますが…。フロントと右サイドはムック本から、左サイドはCDのジャケット、リアは原作のマンガから、それぞれ画像を使っています。
痛車製作にしては珍しく、画像データよりかも、車本体の方が先行していたので、最終的なサイズや配置を煮詰めずにプリントアウトした為、車検に通らない、白ロリの顔部分にドアノブなどが重なるなど、後になって問題が噴出する事になりました。
ちなみにリアウインドの部分ですが、本当なら「KO●AMI」です。別に某国営放送ではないので企業名を出しても良いのですが、色々のうるさいらしいので、Nを最も似ているMに変えてあります。まぁ、極端にキャラクターのイメージを損なっている訳でもありませんし、あくまで個人で楽しんでいるだけですから、大丈夫だとは思いますが、何処で、何が起こるか、分りませんからね…。
一方で、デカールを切り出す際の手間を最小にする為、デザインに配慮して、突起部はレイアウトで上手く処理して、減らすようにしました。
デカールその物は、従来と同じハイブリッドで製作していますが、透明デカールのみは、新規の手法で製作しました。一昨年の「痛コンペ」時における自作デカールの製作で、ハイブリッドの欠点として転写シール(透明)は、透明度が低く、下地の色によっては使い物にならない、と言う問題がありました。
下地が白やそれに近い色なら良いのですが、そうなると車体色が限定されてきます。
一方、ミラクルデカールは、表面を保護するのがプラカラーである以上、良くも悪くもその特性を引継ぎ、曲面に弱いと言う欠点があります。
今回は、ミラクルデカールの透明度を生かしつつ、曲面への強さも兼ね備えた方法として、ポスターカラーの定着剤を使用しました。
製品の説明書きには3回程度で耐水性を得る、とありましたが、かなり吹いてもデカールとして使用するだけの耐水性は、得られませんでした(自分が使用した製品では)。そこでポスターカラーの定着剤の上から、軽くプラカラーのクリアーを吹いたところ、透明度を確保しつつ、それなりの耐水性もある、透明デカールを作る事が出来ました。
透明度についても、まったく不満はなく、良好です。転写シール(透明)と比べて、格段の差で、下地の色を選ばずに使えるレベルです。今回は、リアバンパーやボンネット左のロゴなど、使用箇所は少ないですが、自作透明デカールに目途がたった事で、表現の選択肢も広がります。
欠点としましては、ポスターカラーの定着剤が高く、それ以外に使い道がない事です。