第肆回 共同開催コンペ 「風流」
鳥部門

 

 花鳥風月の中で「鳥」に因んだ部門です。鳥類の名前が入っていればOKですが、案外と厳しいレギュレーションです。

 アメリカの現用戦闘機を直ぐに思い付くので、飛行機なら多いのでは?と思いますが、F-15イーグルとF-16ファイティング・ファルコン、広い括りでF-22ラプター(猛禽類)、と案外少なかったりします。また、日本機でも隼と飛燕くらいで、これまた少ないです。SAAB39・グリペン(有翼獅子・英語のグリフォン)辺りは、捻りが効いていますが、セーフですね。
 で、空は飛びませんが意外と数多く存在するのが、航空母艦です。龍を灰色判定で外したとしても、鳳翔、翔鶴、瑞鶴、瑞鳳、祥鳳、龍鳳、大鷹、雲鷹、沖鷹、飛鷹、隼鷹、海鷹、神鷹、大鳳と、これだけあります。
 あと、結構ワイルドカードで2部門にエントリー出来るのが「ブルーバード・シルフィ(日産)」。ストレートに「青い鳥」と四大精霊の一つ風の精霊シルフ、この両方が入っていますが、惜しむべきはキットがありませんね…。普通のブルーバードなら、キットはありますけど。

 キャラ物の場合、「超獣機神ダンクーガ」の頭担当のイーグルファイター、「科学忍者隊ガッチャマン」シリーズのゴッドフェニックス、「勇者ライディーン」のゴッドバード形態など、やはり飛行機系が多いように思います。また、モチーフが明確と言う点では「聖戦士ダンバイン」のビルバインなども、アイテムとしては面白かったと思います。
 フィギュアならば、キャラクターの名前に「鳥」が入っていれば、このケースに当たります。「天空戦記シュラト」の迦楼羅王レイガや「聖闘士・星矢」のキグナス氷河など、この辺りにも気付けば、幅も広がったかもしれませんね。

 結果として「アイドルマスター」に占拠される一歩手前の部門になりましたが、時節柄を反映した部門になったともいえます。

 

「F−15E ストライクイーグル “アイドルマスター 如月千早”」 

1/48 ハセガワ F-15E ストライクイーグル “アイドルマスター 如月千早”
製作・King of MIZONOKUCHI

 元々はコンペとは全く関係無く購入、製作を開始したのですが、良く考えてみるとコンペの「鳥」と「月」の二部門にエントリー可能な事に気付きました。ただ、当初の予定では、あくまで「鳥」部門の本命アイテムは「Su−27 フランカー」でしたので、これはサクッと仕上げて、と思っていましたが…。

 最終的には11月下旬にまで完成がずれ込み、とてもではありませんが、フランカーに手を出している時間がありませんでした。結局、当初の予定とは異なり、この「F-15E ストライクイーグル“アイドルマスター 如月千早”」が、コンペ用アイテムの本命になってしまいました。

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「F−16CJ ファイティング ファルコン“アイドルマスター 双海真美”」

1/72 ハセガワ F−16CJ + モデルグラフィックス付録デカール
製作・水凪海

 

 

 付録についてきたときから、いつか作ろうと思ってキット探ししていたんですが、2年くらい前だったか?秋葉で飲みがあったときに野州殿が見つけてくれて購入。

 いつか作ろうと思って、結局そのままになってたんですが、震電IIを作ろうと思い立ったときに、なんか飛行機つくる気分になったため、このキット作る事にしました。数年前のモデグラ引っ張り出して製作記をみながらほぼそのままに。一生懸命貼った星デカールだけど、写真白飛びしかかっててよく見えないな・・・。

 デカールはその後パール仕様というのが出ているようですが、このデカールはパールではないため、パールカラーのルビーレッドで表現してみました。四つ目の写真がソレです。光の加減でパールが見えます。デカールの上からエアブラシの細吹きでマスキングなしに吹いたんですが、まぁなんとなく雰囲気はでているかなぁと。

 適当に作るつもりが結構真面目に作ってしまいました。とはいえ、工作的なことはなにもしてませんが。

 こちらも風流コンペに出すつもりで、作っていた訳ではないんですが、まぁ「ファルコン」なら鳥になるだろうということで。

 

セルジオ越中のガッツ解説

 毎年、楽しみな水凪海氏の作品ですが、奇しくも今年は、ほぼ同じテーマ作品が並ぶ事になりました。ベースはF−16CJ(ブロック50)ですが、もうひと捻りしてF−16I・スーファをベースに選んだら、二段オチになったのですが…。
 まぁ、もともとコンペ用と言う訳ではなかったとの事ですし、デカールの絡みで縛られますから、止む得ないでしょうね。それにストレートにファイティング・ファルコンと言うのも、悪くありません。

 キットでは普通にクリアーパーツで無色透明ですが、実際のキャノピーは、電磁波対策に金や赤銅色の金属微粉が施されていますから、その辺りを再現しているのは抜かり無いと言った感じです。欲を言えば、機首のライトニングストリップと省略されている放電索と言ったあたりは、わりと簡単に追加できるうえに効果が高いので、やってみても良かったと思います。

 と、まぁ、もうひと手間加えては?と言う点はありますが、特にF−16と言う機体に対する拘りが無ければ、キットを普通に組立、表面処理をして、塗装。デカールの処理なども含めて、オーソドックスながらも、隙の無い完成品であるのは間違いありません。
 しかし、実物が手元にある人は分かると思いますが、星のデカールだけでも大、中、小とかなりの数で、それを一つずつ貼ったと思うと、その手間だけでもかなりの労力であった事は、想像に難くないです…。

 さて、今回のコンペで機種こそ違いますが、アイマス機が並ぶ事になりました。元々のゲーム画面は「YouTube」などても見られますが、それはそれとして、同じモチーフに対して、どうアプローチしていくか、と言う点では製作者の方向性の違いを垣間見る事が出来ます。
 水凪海氏のテキストにもありますが、ハセガワから、ラインやパターンの一部をパール仕様にしたキットが、後から改訂版として発売されています。それを意識してパールカラーのルビーレッドを使ったのがとあります。
 一方のF−15Eでは、「パールを使うと角度によっては真白く光ってしまい、何も見えなくなってしまい、せっかくのラッピングの意味が無くなってしまう」、と言う事で通常のクリアーのみでコート。しかし、(戦闘機としのリアリティーは無視して)本体色の発色や美しさを出す為、パールを本体色の方に使用しています。
 どちらが良いとか、そういう問題ではなく、最終的にどう仕上げたいのかと言う目標が違えば、当然ながら製作の意図や方向性も、また違ってきます。結果としてパール一つとっても、上からかぶせるのか、下に混ぜるのか、と使い方に差が出ています。
 こうした同じモチーフでありながらも、違うアプローチによって仕上げられた完成品。と言うのも、コンペの醍醐味だと思います。 

※F−16I F−16のイスラエル空軍仕様で、機体上面にコンフォーマルタンクを背負っているのが、外見からの大きな特徴。スーファは「嵐」の意味。 

 

 

 

 

 

音無小鳥(THE IDOL M@STER) 

1/7 山猫亭(ネコハウス)
作・玄人

 「THE IDOL M@STER」より、音無小鳥さん、 1/7スケールガレージキット。

 おっぱいを大きくするのに手間どって完成に至りませんでした。残念!

 

セルジオ越中のガッツ解説 

 年下のガキから「ピヨちゃん」とか、「ピヨコ」たの呼ばれても怒らないなんて、出来ている人だなぁ〜と感心しますね。
 自分だったら「ちょっと駐車場の裏まで、来い」とか、「トイレか、物置、付き合ってくんない?」なんて、感じですけどね。

 と、そんな事は、どうでも良いのですが、白吹きの状態だけに、ややモールドも分かり難いですが、確かに胸の辺りだけ、透けて下地のサフが見えます。

 フィギュアの胸を大きくするとか、服を削り落として魔改造するとか、皆、誰でも一回はやった事があるでしょう!

 まぁ、フィギュアに関しては当代随一、と言うよりかもモデラーズ史上最強の玄人氏だけに、間違いない仕上がりにはなると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Su−33 フランカーD

NON ハセガワ たまごひこーき Su-33 フランカーD
製作・King of MIZONOKUCHI

 

 

 今年のコンペで「鳥」部門は、当初からSu-27フランカーで挑もうと決めていました。「フランカーって、アメフトのポジョンでしょ?、なんでぇー??」「それは、鍛えているからさぁーっ!」

 …ごめんなさい。コアなプロレスマニアしか分からないネタでした。いや、真面目に言えば、当初Su−27が公開した時、旧ソ連機としては珍しく(非公式ながらも)ニックネームが付けられており、それがジュラーヴリク(鶴)でした。
 ただ、西側が付けたフランカーの方が通りも良く、重要な輸出品である為に、「もう、皆がフランカー、フランカーって言うなら、それでいいよ」って感じで、とうとう本家の方が認めてしまいました。まるで江ノ電のような経緯を持っている飛行機です。

 ただ、アイテムはスパっと決まりましたが、なかなか製作に入る事が出来ず、「F−15E」の完成が11月末にまでずれ込み、その時点でフランカーを手掛けている時間は、完全にありませんでした。

 しかし、あっさりとリタイアと言うのも癪なので、工程に無理やり割り込ませて、たまごひこーきだけでも完成させました。ホビーショーに出品された時から目を付けており、11月下旬に発売予定のアナウンスがあった時も時間的にシビアだとは思っていましたが、何とかなりました。

 キットと言うよりかも、説明書が分かり辛く、普通にSu−33の作例を見ながら塗りました。

 そもそもフランカーをずらーっと並べる、と言う計画でしたが、たまごひこーき1機になってしまいました。まぁ、辛うじてゼロにはならなくて、良かったです。そして、最大の意義は、「鳥」部門がアイマスに占拠されるのを、防いだ事にあります。

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