道具の部屋
 道具が無くても、模型は出来る!?

 

お手盛り感満載、ホームセンター任せだって、いいじゃん!

 安く模型を作るコツ
模型の道具は模型店で買わない、100円ショップ、ホームセンターを活用する!

道具名

説明


ニッパー

 最近では100円ショップでも購入できます。プラモ用の物は繊細な作業に向くものの、耐久度では大幅に落ちます。また、真鍮線などを切ると、直ぐに刃がダメになってしまうので、出来れば金属切断用にエンドニッパーか、安い物をもう一つ用意すると良いでしょう。
 写真は手前から小学生の頃に買ってもらった斜ニッパー、中央が高校時代から使用している普通のニッパー、奥が100円ショップ(以下100均)のエンドニッパーです。


ピンバイス

 錐(刃)の径は固定されますが、1oなど良く使うサイズの物なら、100均で買えます。ホームセンターで錐だけを買うより安いので、1oや2oなど良く使うサイズの物は、100円ショップで買うのがお薦め。タミヤのピンバイスは高額なのに、径の小さな錐が入らないので、絶対に買ってはダメ!。
 サイズの小さい錐は失くし易いので、磁石に付けておくと便利です。


デザインナイフ

 アートナイフと呼ぶ場合もあります。NTとオルファ、この二社による寡占状態の様な気がします…。好みにもよりますが、ランニングコストは断然NTの方が上です。刃の所を虫ピンに交換すれば、ケガキ針としても使用出来るので、買って損をしない工具です。
 最近は、100均でも購入できますが、100均の物は刃の部分の固定が緩く、模型の精密な作業には向きません。価格が価格ですから、損とまでは言いませんが、あっても出番は無いと思います。


金属ヤスリ

 模型店で大抵は売られていますし、必要な工具に挙られる事も多いです。平、角、丸、半丸、目立てと言った辺りがスタンダードです。模型店で買っても良いですが、ホームセンターに行けば、柄無しの安い物が買えます。ちゃんとメンテナンスをしてやれば、耐久性も高いので、品質で選びましょう。安い物は、使えません。
 耐久度は低いですがダイヤモンドヤスリは、使う方向に縛りが無いので、使い潰す感覚で、100均の物を購入するのも、お薦め。


耐水ペーパー

 通常の紙ヤスリよりかは、耐水ペーパーの方がお薦め。#60〜#2000辺りまでの範囲になりますが、カーモデルの研ぎ出しや透明パーツの処理など、特殊な用途などに使用しない限りは#240、#400、#600or800、この三種類で大抵は何とかなります。
 番数にもよりますが、ホームセンターに行けば、1枚90円前後で売っています。


スポンジヤスリ

 耐水ペーパーよりかも柔軟なので、曲面の多いフィギュアに適しています。耐久性にやや難が有り、ポリパテやキャストに使うと消耗が激しいです。反面、石粉粘度に対しては長持ちするので、結果としてかなり割安なアイテムと言えるでしょう。
 少し大きめの模型店でも売っていますが、ホームセンターに行けば、1枚197円で同じ物が入手出来ます。


コンパンンド

 耐水ペーパー以上の細かな研磨をする為の物で、カーモデルの研ぎ出しの仕上げに使う事が多いですが、それ以外にも綿棒にとり、塗装のはみ出し(主にマスキングミスによる、小さな箇所)の修正にも使えます。
 カーモデルなど、消費が激しい場合には、車用のソフト99の物の方が、コストパフォーマンスに優れます。
 タミヤの物は細目1g約19円(22g/420円/細目)ですが、ソフト99の物は1g約15円(50g/735円/極細)です。


リューター

 モーターツールとも言います。リューターでしか出来ない事は意外と少ないので、価格分の働きをするか微妙な気もしますが、上手く使えば時間と労力を短縮してくれます。
 回転速度を調節できないと、摩擦熱でプラを溶かす事になり、キットとビットの双方にダメージを与える事になります。
 価格はピンキリですが、安い物は直ぐにモーターが焼付いてしまい、結果として安物買いの銭失いになります。買うのであれば思い切って、ある程度のグレードの品を選びましょう。


ビット

 リューター単体では何も出来ませんので、先端工具となるビットが必要になります。本体を買った時にも、オマケとして何個が付いてきたりします。(通販の安価なセットの物を、ビット目的で買う手もあります)
 価格は100均で売られているセットで100円と言うものから、5千円近い高額な物まで、これまたピンキリです。安い物を買って、使い易い用に自分で加工するのが、お薦めです。
 くれぐれもリューターの径に合う事を確認して買う事をお忘れなく。


接着剤

 通常のプラスチックを接着するのであれば、模型用の接着剤がベストです。流動性の高い流し込みタイプと二種類有れば、更にグットです。
 その他ソフビ用接着剤やABS樹脂用接着剤なども、170円〜250円で売っています。こう言った素材を多く扱うならば、買っても損は無いと思います。
 溶剤が揮発して粘度が高くなった場合は、ラッカーシンナーで希釈する事が出来ますが、低粘度になったからといって流し込みタイプになる訳ではありません。


瞬間接着剤

 最近はプラスチック以外の素材も多いので、瞬間接着剤も欠かせません。瞬着は劣化するのが早いので、2gと量が少ない100円のヤツがお薦めです。
 写真の物はクリカニ名物(?)100円瞬着で、WFなどの会場でも行商しているのを見た事があるのでは?。
 特性として縦方向には強いが、横方向の衝撃に弱いです。またソフビ(PVC)には、かなり強力に接着するので、使用する時には注意しましょう。


エポキシ系接着剤

 2液混合の科学反応で硬化するもは、パテと同じですが、こちらは粘土状ではなく、高粘度の液体です。100均でも購入可能で、あまり量つかう物ではないので、それで十分だと思います。
 硬化のスピードは製品によって異なりますが、硬化前ならはみ出した分は、エナメル溶剤で拭き取れるで、透明パーツなどの接着に便利です。


彫刻刀

 小学校の時に使った物でも良いのですが、模型に使うにはバリエーション不足と言うか、サイズ的に大き過ぎます。「POWER GRIP」は価格も手頃で、種類も豊富、切味も良くお薦めです。平小、小丸、三角小の三本を買足すだけでも、かなり使い勝手が向上する筈です。
 ただ、絶対に必要という程でもなく、あれば便利といった程度です。


ノコギリ

 模型用のノコギリで、価格の幅も意外とあります。ただ切断するだけならば安物でもOKですが、削りシロが大きいのが困りモンです。私が使用しているのは模型店で、無料で貰った物なので価格は解りませんが、安物には違いないと思います。
 細かなパーツの切断や削りシロを減らした時は、エッチングソーの方を使います。エッチングソーは、切断だけではなく、削りシロの細さを利用して、スジ彫りにも使えますので、余裕があれば欲しいところです。


ハサミ

 耐水ペーパーを切ったり、デカールを切ったり、補助的な用途で多々出番があります。耐水ペーパーを切ると刃が悪くなるので、模型専用に100均の物を買っておきましょう。


金切ハサミ

 絶対に必要と言うほどではありませんが、エッチングパーツを切り出す時に、役立ちます。ただ、通常()の金切ハサミは高額なうえに、大きくて、細かなパーツの切り出しには、向きません。
 これに限っては、むしろ模型用、タミヤの物の方が、お薦めです。


細密ドライバー

 本来の役割の他にも、小型のノミとしての役割も演じます。これまた最近では100均でも売っているので、惜しげもなく使う事が出来ます。高額なトライツールを買っても良いですが、これからの時代は模型にも経済性が求められるのでは?


マスキングテープ

 品質で選ぶならタミヤ。但し、買うのはケース目的に、最初の1回だけ。ホームセンターに行けば、3Mの7個入りパックが540円で売っています。タミヤだって、他所の製品にタミヤのロゴを入れて売っているだけなので、何も高い物を買う必要は全くありません。
 価格の面で言えばセキスイ製マスキングテープの方が安いのですが、やはり品質で3Mを選びたい所です。広い面積を覆うのであれば、養生用品を活用するのも手です。


ラッカーシンナー

 これまたホームセンターに行けば、400ml入りが350円程度で売っています。但し、ラッカーシンナーで、希釈、洗浄に使用出来る物を買わないと意味がありません。塗装には全く問題無く使用できますが、プラスチックを溶かすくらい強力なので、プラキットのシンナー風呂には使えません。
 1.5L入りは713円、4L入りは1670円と単価が大幅に下がるので、費用対効果重視ならこのサイズ!。ハッキリ言って模型用シンナーを買うのが、馬鹿らしくなります!


サーフェイサー

 表面処理の最終段階には欠かせないアイテムで、意外と消費が激しかったりします。手軽さでいうなら、缶タイプの物がお薦め。
 写真はロックペイントの物で、価格、量、入手のし易さ、三拍子揃ったサーフェイサーです。強度に関しては、ソフト99の物よりやや落ちますが、模型に使うには十分です。420ml入りで、だいたい650円前後で売られています。
 量を使うのであれば、ビン入りの物を購入。エアーブラシ用に希釈したものを、大き目のビンに作っておくと、直ぐに使えて便利です。


オーブントースター

 主としてと言うより、ポリパテや石粉粘土の硬化促進、これにしか使いません。使う人は極めて使用頻度が高くなりますが、縁が無い人は何に使うのかサッパリ解らない物です。当然、模型屋で売っていませんので、家電量販店で買う事になります。冬場はコタツなどでも代用出来ます。
 勿論、オーブントースター本来の用途にも使えます。また、キャストの硬化促進には、電子レンジが使えます。但し、こう言った用途に使用する場合は、家族などの同居人の承諾を得ましょう。 


爪楊枝

 マスキングを剥がしたり、ゾルのはみ出しを修正したり、少量のポリパテを盛ったり、何かとお世話なる便利な存在。1oや2mmの穴に刺せば、サーフェイサーを吹いたり塗装する時など、持ち手にもなります。
 購入しても安いですが、知らず知らずの内に、何となく溜まっているモンです。但し、メーカーによって微妙に大きさや先端部の角度が違うので、注意する事。


缶ジュース

 作業の合間の休憩に、中身の方は自分の腹に捨てます。模型の材料で、唯一、日本全国24時間購入する事出来ます。勿論、欲しいのは中身では無く、アルミ缶のアルミ。都会ではホームレスの方々が収集して日々の糧としているので、無用なトラブルを避ける為にも自販機で購入した方が良いでしょう。24時間購入出来ない分だけ、ビールの空き缶は利便性が落ちます。


虫ピン

 前項のデザインナイフで書きましたが、後ろ部分を切り離し、ケガキき針として使用します。切り飛ばした後ろの頭は、リベットなんかにも使えますので、一粒で二度オイシイと言う訳です。【使用例】
 文具店に行けば数えたく無くなるほど入って、一箱126円(写真の物)。先端がヘタったら、気軽に交換出来るので、何時でも切味はバッチリです。
 細さと言う点では裁縫用の待ち針も捨て難いのですが、こちらは細過ぎてデザインナイフの柄が使えませんでした。


ハンダコテ 

 模型でも電子パーツを使う事もありますが、どちらかと言えば簡易的な溶接に使います。金属パーツ同士を着けるのに、瞬間接着剤などでも良いですが、ハンダで溶接する手もあります。
 また、ハンダは金属を溶かすので、小さなパーツならば、キャストではなくハンダを流して、メタルパーツを作る事もできます。
 自分が持っている物は、中学生の頃に買ったので、価格も800円でしたが、今だといくらくらいするのかな…?

インパクトドライバー

 電気工事屋さんには必要不可欠な工具。模型に使うには大きい上にパワーがあり過ぎます。でも、あると意外と便利なのですが、値段が値段なので、購入は避けた方が良いと思います。主に用途としましては、大きサイズの錐を使う時ですね。ホームセンターによっては、1日300円で貸し出してくれますので、買うより借りた方が良いでしょう。
  
勿論、ハンマードリルでも同様の作業は出来ますが、より高額になります。

ジグソー

 電動ノコギリの一種ですから、当然、木材を切断するのに使用します。木材を使用しないのであれば、使う事も無いと思います。この辺りは模型の道具と言うよりかも、DIYの道具と言った感じでしょうか。ホームセンターによっては、1日300〜500円で貸し出してくれますので、買うより借りた方が良いでしょう。

 

 

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