甲型駆逐艦 舞風
舞風 1942
1/700
アオシマ
製作・King of MIZONOKUCHI(2018年)
アオシマが04年にリニューアルしましたが、新金型にも関わらず、価格は1,000円に抑えられており、70年代初出のタミヤの特型駆逐艦が1,200円なのに比べて、お得感は、大きいです。
また、ピットロード、フジミと三社が競合する陽炎型ですが、その中でも、最安値です。
とにかく、これを作っていた時は、調子が悪くで、中断を挟みつつ、完成させる事だけを考えました。
そもそも、趣味で作っている訳ですから、眉間に皺を寄せて、しかめっ面で作っても楽しくありません。
それに、もう二度と入手出来ないキットではありませんから、気に入らないのなら、また作れば、いい。
と、割り切る事にしました。
「それじゃあ調子が良ければ、超絶的な完成品が作れるのか?」、と訊かれたら、そう言う訳でもありませんし…。
キットの方は、流石に70年代のキットと比べれば、大幅に向上していますから、大きな不満は有りません。
ただ、舷窓は、開口されてはいません。
好意的に解釈するのであれば、窓がある状態と塞がれた状態、どちらにも対応し易い、と採る事も出来ますが、どちらかと言えば、浅くても良いから、ピンバイスで開口するカイドになる程度には、穴があって欲しかったです。
砲塔は、X枠も付属しますが、このキット用の新規パーツも、付属します。(但し、砲身はXパーツを使用)
が、目立って分かる様な劇的な違いはなく、メーカー側の意気込みは買えますが、実りが無くては…、と、言った感じです。
また、ヤフオクで安く纏めて落札した中の、一つですから、確認のしようも有りませんでしたが、このキットは初回版で、初回特典として後部マストのパーツが逆で、そのままでは使用出来ません。
わりと、最後の方で気付きましたので、急遽、伸ばしランナーでそれっぽく作って、代替としました。
これが、他のメーカーでしたら激怒モンですが、アオシマだと、「それも込みで、アオシマの“味”だよなぁ〜」で、何故か、納得出来てしまいます。
調子が悪い時は、ツキも有りませんし、そう言った時は、得てして何をやっても、裏目に出るものです。
兎にも角にも、これは、完成しただけで、ヨシとします。
製作記事
今回は、中断明け以降は、完成させる事だけを考えて作りましたので、あまり写真も撮ってありません。基本方針として、既に手を着けた所は継続するけど、新規には特に何もしない。という、ものでした。
記憶には有りませんでしたが、写真が残っているので、船体前部のひけが大きかった事が、分ります。
砲塔、魚雷発射管、機銃座など、大きなパーツにはタボが有りますが、それより小さなパーツ類、ダビット、パラベーン、艦橋前の機銃座などは、取付位置の目安となるガイド、タボが有りません。
また、組立説明図も、わりとアバウトで、やや作り難さを感じます。
金型を共用して竣工時〜最終時をバリエーション展開する関係も有るのでしょうが、せめて裏から穴を開けるくらいの親切さは、有っても良かったと思います。
まぁ、それも込みで1,000円という価格なら、それは、それで仕方ないのかも知れません…。