軽巡洋艦 鬼怒
鬼怒
1/700
フジミ
製作・King of MIZONOKUCHI
2015年の「ノースポート」の初売りの福袋の中に入っていたアイテムです。最近は、パッケージと価格を変えて、するりと(特)シリーズに紛れ込んでいますが、中身はフジミがウォーターライン・シリーズに参加していた頃、71年が初出となる古いキットです。
艦橋のパーツを別枠にして長良型3隻の違いを出しつつも、飛行機甲板を左側に拡張した「名取」は、ボックスアートを間違いを承知で右側に描いてもらう、という力技なキットです。
そんなキットなだけに、まともに「鬼怒(長良型)」にするだけで、かなりの労力を費やす事になりそうなので、そこそこと言うか、費用や時間を掛けずにお手軽に仕上げ、をコンセプトにしました。
手元にある余剰パーツなどを利用して置き換えられるパーツは置き換える。使用した箇所は各種機銃、測距儀、搭載機、搭載艇、ダビット、蒸気捨て管、カタパルト、探照灯、アンカー、菊花紋章など、です。
また、伸ばしランナーで追加、修正した箇所としましては、煙突の補助管(?)、支柱、各種投棄管など、です。
艦橋の窓は、旧キット定番のデカールで再現なので、コレはあまりにアレなんで、プラ板で、それっぽくしました。余剰の汎用エッチングパーツを利用する手もありましたが、今回は、これで良いかな?という感じでしたので。
その他としては、不足している窓を開口した程度です。
多少の事に目を瞑れば(どちらかと言えば多の方ですが)、まずまずのペースで作れる事が分かりました。手を入れるにしても、効果と時間を秤にかけて相談、といった点も大事ですね。
まぁ、福袋の中に入っていたと言うのもありますが、流石に「鬼怒」では、滾ってこないですね…。
おまけ
このキットで最も酷いと思われるパーツが、これ。
もう、何処までがパーツで、何処からが湯口が分からないです。搭載機なのは分かりますが、何なのかは、まったくをもって謎な飛行機。
やや写真はぼけていますが、下に見える4連装機銃も、かなりな感じです。
昔(小学生の頃)は気になりませんでしたが、今の新金型の製品を見た後だと、その差が良く分かります。
こちらは説明図から。「高角砲組立」とありますが、高角砲ではありません、主砲です(50口径三年式単装砲)。