駆逐艦 初春
ウォーターライン シリーズ No.457 初春1941
1/700
アオシマ
製作・valk@静岡(2017年)
同じ場所で撮影していますが、カメラの差だと思います(多分)、左の写真と下の写真とでは、写り方が、ぜんぜん違いますね…。
2017年の静岡ホビーショーの合同展示会に出品された物ですので、もしかしたら、他で、もっと良く撮れた写真が掲載されているかも知れません。
ウォーターライン シリーズ No.418(32) 初春
1/700
アオシマ
製作・King of MIZONOKUCHI(2016年)
「めしばな刑事タチバナ(TVドラマ版)」、第十一ばな(第11話)、「うどん広域手配」の中で、「うどんのコシは、なきゃぁ、ないで、いい」という台詞があります。
模型ならば「キットのディティールは、無ければ、ないで、いい」となります。
同じ箇所ですが原作のマンガ(第83ばな)では、「なんか もう うどんの“コシ”飽きちゃった」となっていますが、これも、模型で言えば「なんか もう スケール・モデルの“考証”飽きちゃった」、と置き換えられます。
つまり何が言いたいかと言うと、そう言った要素を取り払って、初めてウォーターライン・シリーズを作った子供の頃みたく、純粋に作ってみたら、どうなんだろう?、と。
それに、既に新金型の方を抑えているから、今更このキットにわざわざ手を入れる必要もないよねぇ〜、と言う優越感を楽しむ。
塗装にしても、敢えて凝るような事はせず、単色をベタ塗り。やれないのではなく、やらない、と言う心理的余裕を楽しむ。
どうにもならない旧キットを完成させる、敢えて時間と労力の浪費する贅沢を楽しむ。
小学生の頃は困難だった事でも、今ならサラッと出来る。自分自身の成長や技術の進歩を実感しつつ、純粋に完成させる事を楽しむ。
こうした色々要素を含めて、楽しむ。これがコンセプトです。
「初春」の旧キットを、あえてそのまま組み、指示されて通りに塗る。
スキッドビームがその位置にない事も、機銃は三連装ではなく単装が正しい事も、それらを分かった上で、「アオシマがそう言うんだから、そうなんじゃあ!」、と。
Xパーツも、キットに入っている物は置き換えるが、無い物は置き換えない。ですから主砲や魚雷発射管は置き換えましたが、元々キットにパーツがない錨やダビットは、追加してありません。
塗装も、なるべくキットの指示通りになるようにしました。アオシマがそう言うなら、そうなんです!
ですから艦底色ではなく、指示通りにマルーン。但し、マルーンを指示しているのは、アオシマだけではありませんが…。探照灯もちゃんと黒で塗りました。
グレー系の塗装ですが、プラカラーの色番号や名称での指示ではなく、少し暗いねずみ色、ライトグレー、グレーといった感じで書かれています。
ただのグレーはニュートラルグレーと判断、砲塔はそれに黒を加えて塗りました。船体本体ですが、説明書には少し青みがかった濃い灰色、現在の海上自衛隊の船体色とほぼ同じ、と書かれており、箱裏の塗装指示図にはライトグレーと書かれています。
双方の間をとって、青みがかった明るい灰色で塗りました。
…しかし、まぁ、小学生の頃に出来ていたら大満足だったんでしょうが、流石に今更この程度の完成品が出来ても嬉しくないですし、充実感も、満足感も、完成した喜びもないですね。