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甲型駆逐艦 秋霜(竣工時)

日本駆逐艦 秋霜
1/700
ハセガワ
製作・King of MIZONOKUCHI(2016年)

 

 

 良い素材は、余計に捏ね繰り回すような事はせず、そのまま食べるのが一番です。刺身なんかは、その最たる例でしょう。
 模型でも、良いキットならば、そのまま組んで、塗るだけでも、十分に見栄えのする完成品になります。
 逆に、救いようがない物ならば、それはそれで余計な事を考えず、完成させる事だけを考えれば済みます。
 モデラー的に悩み所になるのが、その中間。素性は悪くなんだけど、そのままでは厳しいキット、それが今回の素材「秋霜」です。

 駆逐艦は一隻250円と言う信念のもと、送料等を引いた額を入札したら、結果としてかなり安い金額で落札しました。
 が、手元に届いた品を見ましたら、箱に記載されていた価格は100円。…って、初出の値段じゃん!
 と言う事は、このビニールの中に入っていた空気は、70年代のものなのか…?

 

 と、WWEの煽りVTRみたく長い前振りですが、今回のコンセプトは、金額は掛けず、手間もそこそこ、最低でも「鬼怒」と同程度、出来ればそれ以上を目指す、と言った辺りです。

 

 

  

 

 修正点としましては、

・艦橋の窓は旧キットの定番デカール表現なので、抉って開口。窓枠は伸ばしランナー。
・艦橋の形状を一部修正して、左右の張り出しを強調。
・舷側及び構造物に窓がないので、ピンバイスで開口。
・舷外電路を伸ばしランナーで、追加。
・アンカーレセスを追加表現。(キットには一応ヒケみたいな凹みはあるが…)
・船体の反りの矯正。(艦首部分がやや反っていた)
・煙突直後の前部機銃座の形状の修正。
・通風塔を追加、それに伴い測距儀台の移設。
・Xパーツ(枠)使用の為にダボの修正。(主砲、魚雷発射管、ダビット)
・不要なリノリウム抑えのモールドの除去。
・煙突のひけを修正、それに伴うジャッキステーを再表現。
・旗竿は金属線に置き換え。
・スキッドビームへのモールド追加。
・艦橋横付近の舷側に三角形の面があるので、削って再現。

 と言った辺りです。

 

   

 0円ディティール・アップにしても、ファンネルキャップやマストの作り直しなど、まだまだ余地はありますが、あくまで今回の目標は、お金を使わず、ほどほどの手間で、ぼちぼちの完成品です。
 年間に1個とか、そんなペースでしたら、もっと手を入れる事も出来ますが、今期の製作ペース、完成品のクオリティ、キットのポテンシャル、モヂベーション、これらを考慮すると、この辺りに落ち着きました。

 今回、0円ディティール・アップで、最後まで悩みましたのが、スキッドピーム。
 旧キットですからモールドも、何もありません。目立つ箇所だけに、何とかしたいのです、それも出来れば楽をして。

 プラ板や伸ばしランナーで作り直すという手もありましたが、「おゆまる」を使って、ちょっと試してみました。

 手元にあった「初春」のエッチングパーツを「おゆまる」でコピー。【参考写真1】
 モールドを転写したいパーツに瞬間接着剤を塗って、硬化する前に離型剤を塗った「おゆまる」で作った型の上に置きます。

 …それだけ。【参考写真2】

 元がエッチングパーツですから、流石にモールドも繊細です。完成した時の効果は、流石に元のエッチングパーツには及びませんが、情報量などは補えていますし、何もないよりかはマシだと思っています。
 また、この方法を応用すれば、修復し難い凸モード、例えば戦車のフェンダー上の滑り止めのモールドなど、を修復出来そうな気がします。

 

 一応、仕様としましては13号電探無しの竣工時ですが、間違って連装ではなく、三連装機銃をつけているのは、見逃して下さい。  

 もともと旧キットを安く入手して、サラっと作りたかったのですが、結果として「陽炎」に比べて倍の時間が掛かってしまいました。(「陽炎」は1週間、「秋霜」は2週間) ヤフオクで、昔の価格で入手したので今回はこれでも良いですが、自分の手間を金銭で買うと思えば、少々高くても出来の良いキットを選ぶのも、アリだと思いました。

 今回は自分ルールで、ディティール・アップに使用するのは、キット付属のXパーツ(X枠)、プラ板や金属線などの安価なマテリアルのみ、としました。Xパーツ、Wパーツですが、70年代初出となるキットのアップデートパーツとして、94年以降に再販売されたキットには標準で付属されていますが、単品で買うと900円します。
 ファインモールドの「ナノ・ドレッド」シリーズ、ピットロードの「新WWU日本海軍艦船装備セット」シリーズなどに比べて、模型誌の作例でも見掛ける事も少ないですが、流石に70年代初出のパーツと比べれば雲泥の差で、その二つだけを見比べれば「これで十分じゃん!」と思ってしまいます。

 また、数を多く揃えられるので、一つや二つ紛失したり破損しても気にならない気軽さ、精度では多少落ちるかも知れないけれど扱い易さなど、メリットもそれなりにあると思います。

 ただ、ウォーターライン・シリーズの旧キット、駆逐艦でしたら今はだいたい1,000円〜1,200円で売られていますが、前述のように「小型艦兵装セット(Xパーツ)」は900円です。と言う事は、キットその物は、100円〜300円なのか? いや、正確には別売りの場合は、ランナーが2枚入っているから、450円分と見るべきでしょう。

 でも、確か駆逐艦が700円くらいで売られていた時期もあったし、その頃のXパーツが付属していたか、あったとして単品の販売価格がいくらだったのか…?

 …物の値段は、謎です。

 現時点(2016年4月)で、ハセガワが担当している駆逐艦のキットは新金型に移行していませんが、艦橋の窓枠がデカール表現である点のみタミヤより劣っていますが、それ以外は素性の良いキットだと思います。
 何より、修整し辛い甲板の滑り止めのモールドがある(タミヤ、アオシマは無し)、錨鎖のモールドもキッチリしている、リノリウム抑えのモールドがある(余計な所まであるけど)など、手の入れ難い箇所が押さえられているのは、素材としては有難い点です。

 一方、これは、このキットに限った事ではありませんが、ピンがタボより太かったり、ダボが極端に大きかったりなど、旧キットらしい欠点もあります。

 Xパーツを使用する為には、ピンとダボの大きさも違い、更にオスメスが逆なので、単にそのまま置き換える訳には行かないです。
 また、すべての旧キットに言える事ですが、Xパーツが同封されていても、それを何処に使うのか、何のパーツと置き換えるのか、まったく指示がありません。Xパーツの方には、それが何のパーツなのかは書かれていますが、後は自分で調べて使ってくれ、と言った仕様です。(例えば駆逐艦用の連装砲塔の場合、B型改とC/D型、両方がセットされているので、知らないと、どちらを使って良いか分らない)

 もっとも本気なら、ピットロードの方を選びますから、気軽な卓上コレクションという、本来の楽しみ方をするのが正しいかも知れません。

 

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製作時の痕跡

 

 

 

   

  

 

おまけ

静岡模型教材協同組合 小型艦兵装セット(Xパーツ) 簡易対応表 

主砲 Xパーツ 備考
樅/若竹(H) 45口径三年式12センチ砲 ナシ ※キット付属は「前期型」
睦月/三日月(H) ナシ ※キット付属は「後期型」
吹雪/初雪(T) 50口径三年式12.7センチ連装砲塔A型 ナシ
綾波/敷波(T) 50口径三年式12.7センチ連装砲塔B型/改 B型はナシ、B型改X28、X38
暁/響(T) 50口径三年式12.7センチ連装砲塔B型改 B型はナシ、B型改X28、X38
初春/子日(A)※旧 50口径三年式12.7センチ単装砲塔A型改
50口径三年式12.7センチ連装砲塔B型改
X27、X32
X28、X38
新キットには、改でない、単装砲塔A型が付属。
白露(T) 50口径三年式12.7センチ単装砲塔A型改
50口径三年式12.7センチ連装砲塔C/D型
X27、X32
X30、X38
春雨(T) 50口径三年式12.7センチ単装砲塔B型
50口径三年式12.7センチ連装砲塔C/D型
ナシ ※キットの仕様上、不要。
X30、X38
朝潮型(H) 50口径三年式12.7センチ連装砲塔C/D型 X30、X38
陽炎型(A)※旧 新キットの砲塔は、新規パーツ。
夕雲型(H)
秋月型(A) 65口径九六式10センチ連装高角砲A型 ナシ
島風(T) 50口径三年式12.7センチ連装砲塔C/D型 X30、X38
松/桜(T) 40口径八九式12.7センチ単装高角砲B4型
40口径八九式12.7センチ連装高角砲B1型
ナシ
(X25、X29)

 

魚雷発射管 Xパーツ 備考
樅(H) 六年式二連発射管 ナシ 成型品は、下と共通。
若竹(H) 十年式二連発射管 ナシ 成型品は、上と共通。
睦月/三日月(H) 十二年式三連発射管 X37
吹雪/初雪(T) キット付属のシールド無しは、ある意味で貴重なパーツ。
綾波/敷波(T)
暁/響(T)
初春/子日(A)※旧 九〇式三連発射管二型 X36 新キットの魚雷発射管は、新規パーツ。
白露/春雨(T) 九二式四連発射管二型(前期) ナシ
朝潮型(H)
陽炎型(A) 九二式四連発射管二型(後期) X24
夕雲型(H)
秋月型(A)
島風(T) 零式五連発射管 ナシ
松/桜(T) 九二式四連発射管二型(後期) X24

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