1/4 ユリ(ダーティーペア)

 

 

 くううっー、このパチモン好きのマニア心を擽るボックスアート、これぞパチモンの王道って感じですよ! 解ります? この土器手司のイラストに似てない画、これが良いんですよ。

 ちなみにユリのコスは黄色と言うイメージが強いけど、ユリのコスが黄色かったのはTV放映された分だけで、実際は白(原作の描写では銀)の方が多いんですよ。

 更に言えばこのコスはOVA版の物なので、白の方が正しいんです。でもね、その間違いがパチモンらしくて、良いんですよ。

 そんなマニア心にビンビン来るボックスアートですが、正規版に比べて優れている点もあります。それは「中身を正しく表示している」と言う点です。

 正規版も裏には完成見本の写真が描かれているので、中身を正しく表示していない訳ではありませんが、キットの完成状態とボックスアートは大きく異なります。

 

 

 

 

 

 上が韓国版、右が正規版のボックスアートの写真です。ちなみに韓国版の箱には、ハングル、英語、仏語、蘭語、独語、中文と6カ国語で書かれていますが、日本語は有りません。だけど添付されている瞬間接着剤は、日本製です。

 正規版と韓国版の違いに関しては、正規版ではメタルパーツになっているレイガンがキャスト製。表面がややザラザラしており、正規版に比べて粗いと言った所です。特に見えない箇所になりますが、パーツの裏側がかなり酷い状態です。
 また、正規版でもかなり浅かったコスの縁にあるラインのスジ彫りが、韓国版ではほとんど消えています。

 反面、韓国版の方が優れている点も有ります。説明書がカラーになっており、しかもかなり丁寧に書かれている。瞳デカールが付いている、成型色が2色(これはあまり関係無いが…)、瞬間接着剤が付属していると言った点です。

 さて、肝心のキットとしての出来栄えですが、なにしろ正規版ですらパーツの合いは良く無いです。この辺りはソフビキットなので、修正しながらと言う事になりますが、中には修正出来ない箇所もあるだけに、困ったものです。
 実際、正規版を組立てるのにも、2個1にしたくらいですから…。でも、不思議と最大の難関である頭と首、これは韓国版が一番ピッタリと合ったりするんですよね…。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

正規版と韓国版(裏側)

 

  

 ちなみに親切な韓国版の説明書ですが、使用されているプラカラーは全て日本製です。

 制作に必要な道具にドライアーが登場していますが、これはパーツをゆっくりと温めながら修正する、のに使用するだけでなく、プラカラーの強制乾燥にも使用する様です。

 ちなみに同社のラインナップとしては、孫悟空(幼少版)、孫悟空(成人版)、ピッコロ大魔王、ブルマ、ナディア、ガイバーT、ケイ、そして何故か1/35イングラムがあります。

 ちなみにパチモンは大阪弁で偽物の意味ですが、語源をたどると「盗む」と言う意味がありますから、海賊版をパチモンと言うのは言葉的にも正しいですね。

 

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