台湾のガレキ

 まだワンフェスが晴海で開催されていた頃、と或るアマチュアディーラーから買った同人ガレキ、実は台湾から参加していた事は後で説明書を見て判りました。それ以来、密かに台湾を注目しています(←本当か?)。 

 先ず、左の写真はパッケージを撮ったものですが、パッケージと言っても、同人ガレキみたいな物で、ビニールに入っているだけです。
 価格は500元(1300円弱)ですが、台湾のガレキ相場からしても、コレはかなり安い一品なそうです。
 そして上のラベルの説明文は、何故か英語と日本語で書かれており、何処にも中文の説明が有りません。(↓下記はその説明文です。)

モオトッキンの独創的なハーツは、性能、品質、信頼性などの多くの点で優れています

 「模王」と言うのがブランド名、会社名の方が「愛瑜」と思われます。英文表記はそれぞれModelKing、A&Y・Model、となっています。では、モオトッキンって、何???。つーか、信頼性だのって、自動車のパーツか何かのつもりか?!。

 女神さまのガレキを良く知らないので、これが本当にこの会社が作ったガレキなのか、それとも日本製の物をコピーしただけの物なのか、それによって独創的と言う言葉の捉え方も変ります。

 売っていた店に置かれている完成見本も見栄えが悪く、表面処理はやったのか?、コレって全部筆塗りか?、と言ったレベルだったそうです。
 まぁ、上手下手は技術の問題で、台湾のモデラーにだって、上手い人も居れば、下手な人も居るでしょう。でも、普通は店頭に飾るなら、上手い人を起用するよな…。

 そんな中で興味深かったのは、技術レベルの話しではなく、作風の話し。日本のフィギュアは、原作のアニメなどに忠実に塗るのが一般的で、仕上がりもアニメ調と言った感じです。
 しかし、その店に置かれていた完成見本は、そう言った感じの完成見本とは明らかに異なり、どちらかと言えば
京劇みたいな感じで、一種独特な雰囲気だったそうです。それが台湾のフィギュア模型のスタンダードなのか、それともその見本を作った人の趣味なのか、その点については不明ですが、面白い話しではあります。

 

 

 こちらがパーツの写真。原型の精度や抜きの状態は、メッチャ良いです!。細かなパーツは緩衝材に包れており、アバウトなパッケージの割りに、破損は有りませんでした。

 見ての通り説明図は有りません。モチーフのかなり不鮮明なカラーコピー(プリンター打出し?)が、1枚入っているだけです…。
 まぁ、パーツ数も少ないし、フィギュアは比較的シンプルだから、要らないと言えば要らないけど。

 写真からは判り難いのですが、実際に手に取ってみると、素材にかなりの違和感が有ります。
 キャストと言うには固くて脆いと言う印象で、おそらくポリストーン(コールドキャスト)製でしょう。
 但し、細かなパーツはレジンキャストを使用しており、大きなパーツのみポリストーンでコストを下げている、と言った所です。

 う〜ん、昔、ワンフェスで、台湾から来ていたアマチュアディーラーから買った事が有ったけど、それは普通のキャストを使用していたので、海外=ポリストーンと言う訳では無いようです。

 

 

 

 

 

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