日野 レンジャー / けいおん! 痛トラック

けいおん! 痛トラック 痛車SP
1/32
アオシマ

製作・King of MIZONOKUCHI

 

 かなり前にヤフオクで格安で落札した品です。正直、そんなに欲しい訳でもなかったのですが、当時プライズ品の「1/32 痛車 FD3S けいおん! 澪バージョン」をリテイクしてたので、デカールの画像データ補完が目的でしたが、絶対に必要とほどでもなかったので、「どうせ、こんな金額で落札できる訳が無いだろうけど、このくらいなら」と軽い気持ちで入札したら、何故か、その後に一切値上がりせず、そのまま終了。

 当時のこのキットの落札価格の相場から見ても、破格の安さでした。ただ、落札した以上は購入する義務がありますし、買ったキットは作るという個人的な矜持から、完成させました。そして入手した価格はともかく、定価は高いので、15年のコンペの切り札として投入するのには、もってこいのキットでした。 

 

 最初に撮った写真を見て気づいたのですが、荷台が浮いていました。両面テープでとめてあるのですが、持ち運びする時に荷台を持った為でしょうね。(コンペの方の写真は、そのまま掲載してあります)

 それはさておき、製作その物は、ストレートです。ですが、それでも、結構、苦労が多かったです。

 まず、ベースとなるトラックですが、説明書を見ても、何処にも書かれていません。中古車センターのHPを見て、どうやら日野レンジャーである事が分かりました。が、散々苦労して捜した後になって、キャブの内側に車名の刻印がある事に気づきました…。

 それが分かっても商業用の車なので、様々にカスタマイズされていて、これが正しいというのが分かりません。特にコンテナの内側などは、千差万別でオリジナルがどうなのか、まったく分かりません。(中古車センターのHPで調べているから、仕方ないですけど)

 

 また、日野レンジャーを単に痛車にしたのか、ツアートラックという架空設定のなのかと、その面でも考えました。

 ツアートラックとして見るなら、本来のツアー用の車ならトレーラーで、こんな小さなトラックではありません。
 一方で、劇中の設定を考えるなら、あの程度の楽器の量ならば、軽トラでも足りる筈。と、どう考えても整合性と言うか、リアリティを見出せませんでした。

 もっともフジミの「アンティークガレージ/けいおん! 」、そして「けいおん! 1/700 キティホーク」を見た時は、かつて前田日明が「アントニオ猪木だったら、何をやっても許されるのか!」と吠えたように、「「けいおん!」だったら、何でも、いいのか!」と言いたくなりましたので、それに比べたらかなりマシな存在だとは思います。

 サービスパーツとしてマーカーランプも入っているので、デコトラとして作るのも手だったのですが、それはそれで中途半端感があって、踏ん切りがつきませんでした。

 結局は、何も考えずに、そのままの仕様にしました。

 

 

 

 

 

 トラックなら平面でデカールを貼るのは楽だろう、と思っていましたが、そうでもなかったです。

 とにかくデカールが透けるので、先ずは隠蔽の為に印刷済みを自作デカール貼り、その上から発色の為の白デカール、白のみの箇所は3重に貼って、最後の上っ面に製品の物を使用しましたが、それでも完全とは言い難かったです…。
 また、形状的に貼り難さが予想されたサイドバンパーも透け対策と予備として、自作デカールを使っています。

 スケール的にも普段作っている1/24ではなく、1/32なので、ジャンパーツがほとんど無く、失敗が許されない。というのも、結構プレッシャーになりました。

 

 生まれて初めて、トラックを作りましたが、とにかく完成したので、良しとします。平面が多く、ラッピング面積が多いので、確かに痛車向けのベースだと思いますが、意外とトラックのキットって、高いんですよね…。

 ベース車が何かネットで捜している時に思ったのですが、意外とこのキットの完成品って、見ないですね。

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