F−86F ハチロクセイバー 航空自衛隊

F−86F ハチロクセイバー 航空自衛隊
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フジミ
製作・松本の幹事長

 銀塗装(ナチュラル・メタル)に拘った15年の松本の幹事長氏ですが、その一つの到達点と言える完成品だと思います。 (個人的な感想で、効果、効能を保証するものではありません)

 やはり第一世代の機体と言えば、ナチュラル・メタルです。この技術の習得なくして、良い完成品は作れないと思っています。

  

 自分にとってのセイバーと言うと、やっぱり「たまごひこーき」ですね。
 機首の空気取入口の形状が、まさに玉子で、たまごひこーきにして、最も元のデザインからの違和感がない、と言えます。(これまた個人的な感想で、効果、効能を保証するものではありません)
 残念ながら、今現在ではプルーインパルス版F86Fのたまごひこーきはありますが、通常の方はカタログ落ちの状態です。

 

 ナチュラル・メタルと言いますと、黒や白でテクスチャを作った上に、薄く銀を吹くのが、今風のやり方でしょう。松本の幹事長の最近の作品も、このやり方で塗られています。

 それより少し前ですと、銀色をベースに概ね10%の範囲で、白、黒、青などを加えて、色味に変化をつける。と言うのが主流だった気がします。

 更に、それより前になりますと、ナチュラル・メタル=筆塗りの極み、真骨頂と言った感じでした。
 最近ではテクスチャの段階で、番数の高いペーパーでヘアラインをつける、と言うのが流行っていますが、要は微妙な筆跡でそれを表現すると言う訳です。

 CGをやる人なら分ると思いますが、金属表現のテクスチャを作る時、グレースケールでのノイズを左右に伸ばして、作ります。
 また、実際に金属を見ましても左右、上下、どちらかに線のような感じで模様があります。

 

 

 

 

 別に、どちらの塗り方が正しいとか、適切とか、そう言う話しではありません。
 塗装に限った話ではありませんが、知識、技術というのは、個人的には引出だと思っています。
 ですから引出があるのと、ないのとでは、選択肢の幅が違ってくるとは思います。

 自分自身、ナチュラル・メタルと言うと、せいぜいMig-19を作った程度で、それも特に塗装に工夫した訳ではなかったですから、そう言う意味では、まだまだナチュラル・メタル童貞で、あまり偉そうな事は言えませんが…。

 これから基礎研究を始めようと言う自分と、既にある程度の経験を積んで、結果を出している松本の幹事長氏との差は、大きいです。
 追いかける側の方がやらなければならないのに、追いかけられる側の方が、ペース が早い訳ですから、そりゃあ追い着ける筈もないですね…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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