九七式中戦車 チハ
タミヤ
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九七式中戦車チハ
製作・King of MIZONOKUCHI
古いキットではありますが、出来自体は良いと思うので、「丁寧に作る」を基本コンセプトに、必要最小限の範囲で手を入れる事にしました。
やはり古いと言う事もあって、現行のキットと比べるとパーティングラインが、かなり目立ちます。独立懸架となっている第1、第6転輪のスプリングは、特にズレが酷いです。バリは全体的に少な目で、あっても吸気鎧窓(B30)など修正し易い箇所です。先ずは、こう言った所を丁寧に仕上げるだけでも、随分と違ってきます。
次にこのキットの泣き所とも言えるのが、車体前面のパーツ(C3)で、合いが悪く隙間が目立ちます。ここを修正するついでに、出来の悪いリベットも打ち直します。
側面のパーツ(C1)も合いが悪いので、リベットの無い中央付近で分割して車体に合わせて貼り、最後に分割面を直すと手軽です。
追加工作については、砲耳上部にリベットが6つあるのですが、キットでは省略されているので、追加。
起動輪横のリベットもモールドが今一つなので、全て打ち直し。また、車体上部と下部を合わせる都合上、起動輪横付近が簡素化されているので、これを実車に基づいて再現。
フェンダー下部の2ヶ所に泥落し、及び留具となるリベットを上部に追加。
ライトガードは実車の写真を見る限り、5割くらいの感じ付いています。これは泥落しを作るついでに、余ったアルミ缶で一緒に作りました。
車載機銃の開口は0.5o、点検穴は1oのピンバイスを使用。マフラーの錆はパテで再現しました。
定番のキャタピラの弛みを表現する為の真鍮線ですが、分割の関係で上部転輪と起動輪の間に打てないのがネックです。
塗装の方はクレオスより専用色が発売されており、これは自衛隊が保存している実車の破片を元に調合されているので、正確さで言えばベストなのですが、それはそれとして、自分の好みと言うかイメージ優先で塗りました。
やはり「昭和陸軍」を代表する戦車と言えば、この九七式中戦車では、ないでしょうか?
尚、例の如くエッチングパーツは、使用しておりません。各リベットは全て伸ばしランナー、泥落しとライトガードは空カンと言う、極めてエコな模型です。
九七式中戦車チハ
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タミヤ
製作・松本の幹事長