61戦車
61式戦車
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タミヤ
製作・King of MIZONOKUCHI
タミヤの61式戦車です。砲塔に鋳造表現を追加した以外は、ほぼストレートに組みです。
購入した時、駆動輪を止める金属製のシャフト部品が入っておらず、注文している時間も無かったので、とても困りました…。
色々と試してみると、何とアオシマ社のランナーが同じ太さだった!。と言う訳で、この61式戦車の駆動輪には、「ギド・マック」のランナーが刺さっています。
流石に今の最新のキットと比べるのは酷ですが、全体としては、昔のキットにしては、良い方だと思います。
友人が陸自に行っていた当時、上官が「ここ(北海道)では展示品だが、本州では現役だ」、と言っていたそうで…。
この61式戦車も、完成当時はまず普通の戦車でしたが、開発経緯の話しが面白いので少し書いておきます。
当初は90mm砲では無く、75mm砲を搭載する予定だったそうです。
理由は「日本人の体格では、90mm砲弾を扱えない」、と言うものだったそうです。
しかし、そんな戦車を採用されては堪らないと、富士学校の幹部は米国より90mm砲を取寄せ、扱える事を証明して、何とか90mm砲搭載にこぎつけたそうです。
すると次は、90mm砲の様な強力な火力が有るなら、装甲は薄くても良い、と装甲をケチろうとしました。
「火力が有っても、防御力に乏しい戦車は、敵の餌食になり、主力戦車としては無価値」
と力説、何とか陸幕の決定者を説得したそうです。
それでも日本の国土事情や、国鉄の貨物列車で輸送する、などの制約から、米国の90mm砲搭載戦車が40トンなのに対して、61式戦車は35トンに抑えられています。
開発に8年の歳月を要し、1961年に採用された後、長らく日本の護りに就いていた61式戦車も、平成12年度、つまり今年には全車退役予定なそうです。