SU−100
SU-100
1/35
タミヤ
製作・King of MIZONOKUCHI
限定再販売されたタミヤのSU-100ですが、中身は?と言えば、よくぞ黒歴史の封印を解除した、と誉めたくなる代物です。
まぁ、世界のタミヤも、昔はこんなモンだった、と言うのを実感させられます。
元々、モータライズ用の物で、だいたい1/35、概ねSU-100、と言った感じです。
真面目に作るなら、T-34/85を、一つ潰さないと…。いや、それ以前に素直にドラゴンのSU-100を買うべきか?
以前購入したスベズダのSU-100を棄ててしまった事を、今更ながらに後悔しています。
タミヤへのお布施と思い買ったSU-100ですが、無駄にしない為にも、何とか最低限SU-100に見えるよう、ポイントを絞って手を入れる事にしました。
先ず、キットの仕様ですが、戦後にチェコでライセンス生産された、戦後型だと思われます。おそらく中東で鹵獲された物だと思いますが、戦後型の中でも、稀有なタイプと言えます。
また、戦後型、戦時中にソ連で作られたタイプにしても、手を入れる必要はあります。
SU−100のポイントとしては、下記の通りです。
・戦時型の場合、戦闘室右横の雑具箱は、ナシ。(戦後型の特徴)
・戦闘室と車体の間に三角錐状の突起部を追加。(戦時型・戦後型共通)
・キューポラハッチは、戦時型は両開き。(キットは戦後型の片開き)
・戦時型は、左側のライトを下部へ移動。右側にアンテナの基部がある。
・戦闘室上面は、何れの型にしても、チョット違う…。
・砲耳部に、ボルトに沿って、凹みがある。
・砲防盾、及び基部の形状変更。(主に左側)
・防盾と基部は一体なので、隙間は埋める。
多分、探せば、もっと出てくると思うけど、とりあえずは…。後は、大抵、どこのご家庭にもある、T-34のジャンクパーツを流用すれば、何とかSU-100に見える物には、なると思います。
ちなみに色々と考えた結果として、上半分はキットを使用、下半分はMMシリーズのT−34の物を使いました。
ただ、同スケールにも関わらず、長さが違うので、隙間はプラ板で塞ぎました。幸いにして幅の方は、何とかなったのが救いでした。
決して満足のいく完成品ではありませんが、あのキットを、何とかSu−100に見られる状態にした、という点では納得はしています。