第肆回 共同開催コンペ 「風流」
花部門
花鳥風月の中で「花」に因んだ部門です。花の名前などが条件の為、フィギュアならば、かなり楽なレギュレーションです。
スケール物で思いつくとしたら桜花と橘花、このくらいしかありません。そもそも戦う物に花の名前を付けられる事が少ないです。では、スケール物にとっては全く不利な部門か、と言えば、意外な所に逆転のチャンスはあります。スケール物のジャンルの中で、今回のコンペに最も不利と思われるカーモデル、そこにヒントが隠されています。
日本で最も普及した大衆車カローラ、この意味は「花冠」です。カローラの系列ならば、レビンなども含めて、結構な数になります。
また、「若竹」型駆逐艦に朝顔や夕顔、「樅」型駆逐艦には菊や葵、「松」型駆逐艦にも桜や梅などがあり、この辺りはレギュレーションを通りますが、やはり全体としては数が少なく、スケール物には厳しいジャンルです。
キャラ物の場合、「サクラ大戦」の光武改や光武Fが、もっとも楽な選択でしょう。ガンプラならばGP01〜04が、レギュレーションを通ります。と直ぐに思い付くアイテムはありますが、数的には多くありません。
もっともフィギュアならば、女性の名前に花の名前は良く使われますから、かなり楽な選択だと思います。
ある程度はフィギュアが多くなるだろうとは予想していましたが、今回のコンペで最もエントリーし易いアイテムである駆逐艦ですが、意外にもこの「花」部門にのみとなりました。
1/8 神崎すみれ
1/8 海洋堂
制作・King of MIZONOKUCHI
かなり昔過ぎてはっきりとは思い出せませんが、模型店の割引セールで買った物です。
表面処理まで終えた状態で確実に10年以上放置していましたが、今回のコンペに合わせて、と言うより在庫処理ですが、完成させました。、
まぁ、一番驚いているのは、これだけ長らく放置されていたのに、部品が一つも紛失していなかった事です。
※注意 ここから「本編ページ」に飛んだ場合、リンク先の「Return」は、ホームページ、模型のトップへ繋がっています。このページに戻る場合は、ブラウザの前ページに戻るを使用して下さい。
1/8 コクリコ
1/8 イベント限定品
制作・King of MIZONOKUCHI
かなり前にイベントで購入した物ですが、今となってはディーラー名を確かめる術もないので、メーカー等は不明です。
これも長らく放置されていましたが、今回のコンペに合わせて(そう言う機会でもないと)、完成させました。
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光武F・コクリコ機
1/24 ウェーブ
制作・King of MIZONOKUCHI
。「サクラ大戦」が2012年のコンペテーマである「花鳥風月」に引っ掛らなければ、絶対に完成しなかったと思います。
まぁ、「サクラ大戦3」で最初にクリアーしたキャラはコクリコだったし、ロリ嫌いで鳴らした自分が唯一認めたのが、コクリコでしたから…。
ただ、旬を逃したキャラ物は、モヂベーションを維持するのが、キツイです…。
ただ、まだまだ膨大な量の光武改や光武Fの在庫があり、自分が死んだ時に一緒に火葬されそうな感じです。
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GP−01ゼフィランサス
1/144 HGUC バンダイ GP-01
制作・岡山の模型部員
1/144HGUCのガンダムGP01です。
デラーズフリートの強奪事件がなく、当初の予定どおりトリントン基地で評価試験を続けていたら、との想定で制作しました。
カラーリングをFAガンダム風の陸戦ぽいカラーリングにした他、シールドは パワードGMからの流用です。
最後の最後で右足首アーマーの後ハメに失敗して割れてしまいました とほほ
今年は何を作ろうかとWガンダムやトールギス、ガンダムXにガンダムローズとか、いろいろ買って悩んだ末、HGUC初期のキットながら出来のよいこいつに決めました。
陸戦型という特徴を強調しようと陸戦ガンダムから武器を流用とかも考えたけど、結局パワードGMシールドの流用にとどまりました。
あと、手首は最近バンダイから出た オプションパーツを使用しています。
セルジオ越中のジャスト解説
岡山の模型部員氏が、GPシリーズ、或いはガンダムXあたりで出品してくるであろうとは思っていましたが、単なるGP−01ではなく、ひと捻り加えて、IFながらも無理のない設定に基づいて色変えをした辺りに、アレンジセンスを感じます。
陸戦っぽさもありますが、昔、ガンプラ・ブームの頃に流行った、リアル××を思い出すのは、世代と言うか、歳のせいでしょうか?
個人的には、この色彩で陸戦っぽさを前に出すのであれば、仕上げもそれっぽくした方が、より説得力があったと思います。
ハルレッドかレッドブラウンでスミ入れして、ウェザリングと言った辺りになりますが、そんなに手間を掛けなくても、雰囲気は変わると思います。
もともと試作評価用の機体と言う事で、整備が行き届いて綺麗、と考えるならば、普通に黒でスミ入れするだけでも、全体が引き締まったと思います。
着眼したポイントやアレンジには、相変わらずセンスを感じさせますが、最後の仕上がりと言う点では、氏の技量を考えれば、物足りなさを感じてしまいます。
松型駆逐艦 桜
1/700 タミヤ 桜
制作・聖水帝侠横綱
説明書の指示に騙されて、甲板を全て軍艦色で塗装してしまいそうになりました。機銃をファインモールドの物に付替えた他は素組です。
セルジオ越中のジャスト解説
艦船模型と言うと、高価なエッチングパーツを想像してしまい、敷居の高さを感じてしまいますが、何も無理して使う必要はなく、素性の良いキットをそのままでも良い訳だし、気になる所だけ置き換えるお手軽なディティールアップだけでも良い訳です。
その良い例と言えるのが、聖水帝侠横綱氏の作品です。
さて、作品数は少ないものの、手堅い技術と丁寧な仕上げで、ある程度は何を作っても、水準以上のクオリティーを保っています。ただ、聖水帝侠横綱氏を知った人ならば、(アイテム選択を除けば)想像の範囲内、と言ったところでしょう。
今回の「桜」に限らず、工作や塗装の丁寧さは聖水帝侠横綱氏らしいのですが、キットと色が艦船になったと言うだけで、本質的に作り方としては、従来のキャラ物の延長線上にある気がします。
良くも悪くもブレないと言えますが、裏を返せば自らのフィールドから一歩も出ていない、とも言えます。この辺りは自分のスタイルが確立とふり幅、二律背反になってくるだけに難しくはあります。
まぁ、オールラウンダーと言うのも、一つのスタイルですから、それはそれで良いと思います。
桜あかり(ジュエルペットてぃんくる☆)
1/12 フルスクラッチ
制作・玄人
1/12スケールの可動タイプ。いわゆるfigmaフォーマットで、本家ほどではありませんが、そこそこ可動します。
表情もいくつか用意しました。 エポパテで制作し販売用にレジンで複製したものを使用。
サフレス塗装。瞳は自作デカールで再現しています。
セルジオ越中のジャスト解説
サフレス仕上げなど、言葉は模型誌を読んでいれば知ってはいるが、実際にやった事があるかと言えば、そう言う人は少ないと思う。
勿論、フィギュアと言うジャンルを手掛けなければ、縁がないスキルかも知れませんが、技法は引出であり、選択肢なので、制作する上で多いに越した事はないでしょう。
そう言う新しい技術を積極的に試し、ものにしているのが、玄人氏です。また、得てしてそう言った場合、新しい技法を無意味に試したくなりますが、作品、キャラクターによって効果的に使い分けており、この辺りも、玄人氏は、上手く引出から出していると言えます。
確かにジャンルとして古くからあるスケールモデルなどの場合、ある程度ノウハウが確立していますが、それでも流行りもありますし、新しいマテリアルも出てきます。
実物を見ると鮮やかな発色など、完成品としての美しさに驚かされます。正直、フィギュアと言うジャンルにおいて、少なくても歴代モデラーズの中では、間違いなく玄人氏がトップでしょう。
「レベルが違うんだよ」(by オカダカズチカ)、って感じですね。
やはり意欲的に技術の吸収に努め、実際に手を動かして制作、完成させているモデラーは、レベルもアップするし、何よりも上手い。と言う事を痛感します。