超時空要塞マクロス('82.10〜'83.6)
ガンプラブームも下火となり、それに伴ってガンプラブームに便乗したキャラ物のプラモも、売れなくなった。空前の大ブームとなったガンプラだが、それでも模型業界は懐疑的で「キャラ物が売れたのではなく、ガンダムだから、売れた」と言う見方が強かった。
その為、ガンダム以外のキャラ物に関しては、それ以前とあまり変わらない扱いになり始めた頃、ヒットとなったのが「超時空要塞マクロス」である。
「超時空要塞マクロス」が、模型史に残した功績としては、上記のように「ガンダムだから、売れた」と言う定説を、「ガンダムでなくても、売れるキャラ物は、ある」と言う事を実証した点であろう。
本放送は、日曜日の午後2時で、実験的な色合いが強く、視聴率は振るわなかった。ただ、これは放送時間の問題で、いわゆるビデオ視聴率が高く、その人気から土壇場で放送の延長が決定する程であった。
また、TVの本放送が終わってからも、TBSラジオでは、「ラジオマクロスみんなデ・カルチャー」が続けられた。聴いていた人は覚えていると思うが、本編とは、ほぼ全く関係無い内容で、出演はブリッジオペレーター三人娘。ナムコがスポンサーとして付いていた。
最近のアニメ、それに付随するインターネット・ラジオ番組と言う図式を、30年近く前から先取りしていたと言える。
ちなみに飯島真理は、元々ビクターから、シンガーソングライターとしてデビューする予定だったので、声優に歌わせた訳ではないので、最近の流れの先駆けとは言い難い。
やはり「超時空要塞マクロス」を語る上で外せないのが、VF−1・バルキリーだろう。ロボット・アニメにおいて、いわゆるゴッドバード変形以外で、人型と飛行機型の変形を成立させたのである。
どちらかと言えば、飛行機型の方がメインっぽいデザインではあるが、それでもゴッドバード変形をする他のメカデザインからすれば、双方のデザインのバランスの良さは、見事としか言いようがない。
VF-1 バルキリー
制作・水凪海 2010/6月
1/72 ハセガワ VF-2ソニックバーズ仕様
製作者 コメント
これは、VF1マスターファイルを見ていてどうにも作りたくなってしまって衝動買いしたキットです。今は亡き、さくらやで。
アニメ本編が80年代の放映ですので、まぁ、使い回しが出来るかと思い、今回のエントリーとなりました。(イメージソースはマクロスゼロあたりなので、微妙っちゃ微妙ですが)
組み立て自体はサクサクとすすみ、6月以前に形にはなっていたのですが、当初は痛機にする計画もありました。
しかし、ストパン痛機も作ってましたので、痛機化は中止。
この判断に大分時間がかかりまして、しかもデカールも二種類ついてます。普通に作ることにしたあとも、さらにどちらを使うかで悩み、とにかく、塗装に入るまでにかなり時間がかかりました。
まぁ、結局はごらんのとおり、なるべく現用機っぽく作りたかったので、ロービジ塗装としました。
デカールもロービジを選択。作ってるとどう見てもバルキリーにしか見え無いんですが、塗装のせいか、写真ではかなり現用機っぽく見えて、満足。ということで、それっぽい画像と加工してみました。パイロットがいませんがw
塗装はグレーでエアブラシ。実はちょっとカブってて、翼の後端などは白くなっているんですが、ラプターみたいに見えないことも無いかと思ってそのままにしてあります。
やっぱりキャノピーをマスキングしたりして塗るのは苦痛だったので、ハセガワのチタンフィニッシュを使用して切った貼ったしております。ちまちまとマスキングするのだけはどうにも我慢がならないんですよね。
その点、チタンフィニッシュなどは楽でいいです。これは使えます。
ところで、このソニックバーズってラドン?
あ、そうそう、VF-1マスターファイルはいい本です。是非お奨めしますよ。
あの、現用部分と架空部分の融合というか、嘘のつき方が最高にしびれます。
VF-19のマスターファイルも悪くないけど、VF-1にはかなわないな。まぁ、しょうがないんだけど、VF-19になると、ほとんど架空部分の内容になるので、リアリティのレベルが一段違うというか、そんな感じ。
早瀬未沙
制作・King of MIZONOKUCHI
イマイ 1/12
まあ、放送当時からミンメイとは、人気の面で雲泥の差でしたけど、これはねぇ…。
放送当時から、私は、未沙派でした。
このタイプは未沙の前期型で、後期型は髪型が違います。
当り前の事ですが、使用キットは、当時物です。当時感を出す為に、瞳も塗らずに、敢えて付属のデカールを使用しました。
あまりキャラクター・フィギュアが定着していない時代(ミンメイの人気に引張られたとは言え)、よく出たものだと思います。
フィギュアの老舗、ツクダホビーからも、後になって劇場版Ver.で、1/6サイズの物が発売されました。
未沙派の人間としては、劇場版の未沙こそが真実の未沙で、本来ならばTV版(特に前期型)は、記憶から消さなければならない存在なのですが、今回、このコンペを逃したら一生完成させる事は無いと思い、製作、完成させました。
製作に関しては、あまり書く事はありませんが、強いて言えばパーティグラインのずれが酷く、袖のラインの修正には苦労しました。