機動戦士ガンダム('79.4〜'80.1)

 

 敢えて解説する必要もない、日本のアニメを代表する、超ビッグタイトルである。模型的に言っても、既にキャラクターモデルの枠を超えて、ガンプラと言う一つのジャンルを形成している。
 しかし、これだけのビッグタイトルになった作品だが、本放送時から恵まれていたとは言えず、初期の模型ラインナップも寂しいものだった。もっとも、バンダイが、ガンダムに手を出した時点で、放送の打ち切りが決まっており、そんな番組のプラモデルを出しただけでも、凄いと言える。
 そのラインナップだが、主役機のガンダム、第一話から最終回まで登場するザク、成型色違いのシャアザク、この辺りは納得だが、ホワイトベースとムサイも、入っていた。
 これはガンダムより先に大ヒットなった「宇宙戦艦ヤマト」の影響で、当時の模型業界は「ロボットは売れるか、売れないか分からないが、アニメのメカでも、船は売れる」、という実績を考慮した為であった。

 それにしても、今思い返してみしても、当時のガンプラブームは、異常でした。普段、全くプラモなんか作らない人まで、ガンプラを買っていた訳ですから…。

  

MS−05 ザクT シーマ専用機 

制作・松本の幹事長

 

 「初MG完成品です。イメージはリアルタイプ旧ザクの配色パターンです。写真は青が強く出てしまいましたが、実物は紫なんです…。そうなんですシーマ様専用機として塗装しました。」

 

MAM−07 グラブロ 

制作・松本の幹事長

 「1/550 なんで、超軽めのフォッシングとスミ入れの仕上げです」

 

 MS06FZ

制作・岡山の模型部員 

 「HGUCのMS06FZ、近藤和久風を目指して 手足の迷彩。モノアイには文具シールを貼ってみたけど、ヒサシが深いせいか 、あまりキラリとなりませんでした。 本体は、ほぼ無改造。
 ジオンで大砲タイプの武器ってあるようでないですね。マゼラ砲は ザクバズーカと大きさたいして違わないし。探してるうち、ヅダに 135mm対艦砲というのがついてたので、持たせてみたところこんな感じになりました。2枚目は僚機の肩を借りて狙い撃つイメージで」(掲示板より抜粋)

 

 

 

 

 

 

  

 

   

 

MS-06D デザートザク

制作・水凪海
デザートザク
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バンダイ
 

 今回の目玉商品です。というかこのコンペ用に作った唯一のキット。

 いわゆるモナカですね。80年代といった時からもうコレしかないと。私にとってはガンプラを作り倒してた時でした。

 で、ちょうどMG誌上で特集をしていたりしたので、参考にしながらやってみました。

 股関節の軸位置変更、肩関節の位置変更、首の変更、肩のハの字化などを実施。
 バランス的に太ももが細いように感じたので、プラ版で幅増し。ちょっとやりすぎたか、結構太った感じになっちゃった。
 ボディが横に長いような気もするが、結局そこはいじらず。

 基本形状は生かしつつ関節位置を変更したのがメインです。

 ちなみに関節は試行錯誤。概ねプラサポとアルミ線の組み合わせになってますので、一応可動ですが、グリグリ遊べる感じでは無いです。
 一時期は工作そのものよりも関節のつなぎ目をどうするのかばっかり考えてましたね。

 幅つめや幅増しは思ったより楽しかったですし、難しくはなかったです。
 ただ、関節は見栄え上のかっこよさと動きの両立まで考えるとなかなか上手くいかず、かといってポリキャップとかを、ごちゃごちゃ組み込むのも面倒くさかったので、最終的に100円ショップで買ってきたアルミ線をプラサポで受ける形を取りました。

 塗装はエアブラシのフリーハンドで適当に迷彩。サンドイエローとかレッドブラウンとかダークグリーンとかそんなの。

 で、80年代的?仕上げとして銀でドライブラシをしました。

 実は第二弾として同スケールのザクキャノンが進行中だったんですが、進捗率40%で無期限停止中。
 このキット、ビックガンをもてるようにするため、肘関節が独特の構造をしており、置き換えるのが大変で…。
 上手くいけば、簡単な砂漠ベースを作って一緒に並べる予定だったんですがね…。

 

 

  

 

 

 

 YMS−09

作・野州浪人
ドムトロピカルテストタイプ
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バンダイ

 私にとって80年代といえば、“ガンプラ”の一言に尽きます。で、最近流行の最中キットを作りたい衝動ともあいまって、田舎にあったこのキットを持ってきて作り始めました。

 各関節はポリやABS製の可動パーツに置き換え。裾の形状が全く違っていたので新造。太股後ろ側は可動の際干渉するので形状変更。上半身がデカ過ぎる気がしたので、頭を切り飛ばしてから中心で幅詰めして、脇と背中を垂直にしたかったのでプラ板で作り直し。大きくいじった箇所はこれくらい。太股の中ほどに挟まっているプラ板は、可動軸を設けるためのもので延長はしてないです。

 で、動力パイプを関節技のフレキシブルパイプにしようとチマチマ組んでいたのですが、途中で飽きました(笑) そのため塗装まで行ってません。そのうち完成させたいです・・・。  MSVは80年代の産物なので、問題ないですよね?

 

RGM−79

制作・野州浪人
ジム HGUC
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バンダイ

 私にとって80年代といえば、“ガンプラ”の一言に尽きます。で、ジム好きの私としては必然的にジムを作るわけですが、いまさら300円ジムを作るのはさすがに無理。なので、作りかけであったHGUCを発掘してきました。

 腕だの脚だの延長して、頬にダクトが付いちゃってますが、あくまで普通のジムです(笑) イメージとしては、一年戦争後、欧州方面に配備された機体で、完全な陸上機。バックパックのノズルもふさぎ、武装は陸戦ジムと同型のマシンガンのみ。ビームサーベルは装備せず、デッドウェイトでしかないシールドも持ちません。カラーリングは旧世紀から続くNATO迷彩に彩られていた・・・という設定なのですが、塗り終わりませんでした(泣) なので、胸のダクトもつけてません。つけちゃうと外せないんで。

 え?ガンダムは79年?いや、劇場版は80年代だし、“ガンプラ”って80年代だから、問題ないですよね?

 

 

 やはりと言うか、ガンプラは、多いですね。80年代前半のガンプラ・ブームは、模型の歴史においても、外す事のできない出来事ですし、当然といえば当然でしょう。また、世代を超えて共通の話題でもありますから、当時を知らなくても、手を出せるアイテムでもあります。
 まあ、ガンプラと言わず、ザクだけでも、コンペが成立すると思いますし、間口が広いのもガンプラの良いところです。

(解説・セルジオ越中)

 

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