六神合体ゴッドマーズ('81.10〜'82.12)

 

 原作こそ横山光輝となっているが、登場人物の名前など以外には、ほとんど繋がりがなく、オリジナル作品と言ってもよい。本放送当時から、人気、特に女性層の支持が高かった。
 一方では、本来ロボット物のアニメでありながら、「3分かけて合体するが、戦闘は30秒」などと、揶揄されていた。その短い戦闘シーンも、線が複雑で、色数も多い為に、合体すると動けないと言う事情から、ほぼバンクと平行移動で構成されていた。
 パターンとしては、ゴッドマーズは、敵の攻撃を受ける。避けたりせず、真正面で、必ず受ける。(プロレスで言う「受けの美学」)これに耐えて、反撃、先ずはゴッドファイアーを3発、そしてマーズフラッシュから、フォイナル・ゴッドマーズで、終わり。

 実際、玩具が売れたかどうかは別として(64話も放送したのだから、悪くはなかったのだろう)、戦闘シーンが簡略化された分、ストーリーの方に重点が置かれていた。
 特に、主人公明神タケル(マーズ)の兄であるマーグの人気は凄まじく、「あしたのジョー」以来、アニメ史上二度目となる、架空人物のお葬式が行われた。余談ではあるが、このマーグを筆頭として、当時のアニメファンの間では「緑髪の不幸伝説」「紫髪のお嬢様伝説」、というのが定説になっていた。

 完全なキャラ人気、特に女性の支持率が高い為、自然な流れとして、その手の同人誌の草分け的存在にもなった。これも、限りなくどーでも良い話しではあるが、「六神合体ゴッドマーズ」を語る上では、外せない逸話である。

 

 

 バルバラ/グルダー

製作・King of MIZONOKUCHI 

 本放送時は、ガンプラブームの真っ只中だった訳で、その頃にあって、このデザインのメカが売れると思って商品化したバンダイは、色々な意味で凄いと思います。
 今回、何かコメントを書こうと思い、ムック本と読み返し、DVDを観直して、と言う事は、…しませんたでした。そう言えば、当時、模型屋に行っても、「六神合体ゴッドマーズ」関連のアイテムは、何時も店頭にありましたね。強いて言えば、キャラ人気にあやかってか、ロゼの搭乗したメカだけは、無かったりしましたけど…。

 キットの方は、普通に80年代水準のキャラ物で、後で色を塗る事なんか、全く考えられていません。この頃のキットを見ると、バンダイも、当時は普通のメーカーで、特に技術的に秀でている訳ではなかった、と言うのが良く解ります。

 今回、完成させた物も含めて、「六神合体ゴッドマーズ」のギシン星戦闘メカは、valk氏より以前に購入した物です。

 

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