みすずエイト

使用キット:フジミ 1/24 マツダRX-8ハイドロジェンRE

 

作業内容:内装はキット指定どおりにつくってるので非常にアバウトな感じに仕上がってます。ボディの塗装に苦労しており、単に白なんですが、乾燥中の事故で再塗装 したり、気泡が浮いたりとこちらもいろいろあって、今の塗膜になるまでに全体を3回くらい塗りなおしてます。その結果、非常にモールドとかがいい感じに埋まっています。もともとがアレなので余り気にしてません。ちなみにモールドはこの後のクリアー吹きでいっそう消えました。

 

 デカールはまたも再び、バイナル形式のものと、前回より面積の広い大判デカールとなってしまいました。
 ドアの部分に被っているため貼り付けには非常に苦労をしましたし、実際成功したとは言いがたく、かなりのひび割れを発生しているのは確かです。
 写真では分からないと思いますが。やはり大判デカールに関しては対策が必要かもしれません。

 よく二枚重ねといわれますが、通常の市販デカールならともかく、ミラクルデカールを二枚重ねすると、もはや研ぎ出しで段差を消すのは不可能ではないかと思うのですが、どうなんでしょう?

 そもそも、完全な平面ではないドア付近などの凹凸のある部分に二枚重ねって可能なんでしょうか?
 普通に一枚貼るだけでもかなり歪んでいるようになるんですが、ピタッと重なるんでしょうかね?
 やったこと無いんでどうも分かりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ま、それはともかく、細かく見ていくと、やはり研ぎ出しの段階でデカールを痛めてしまった部分があり、修復不能なのでそのままにしてありますが、気をつけて研がないといけませんね・・・。

 分かりにくいというか、この写真だとほとんど判別不能ですが、リアの排気管はハセガワのミラーフィニッシュを使ってみました。
 シルバーで塗装しようかと 思っていた部品なのですが、試しに張り込んでみたところ、なかなか良い感じになったので、そのままにしてあります。
 このミラーフィニッシュ、取り回しはい ろいろと難しい部分もありますが、使いようによってはかなり効果を発揮するのではないかと思ってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このRX-8に関してはデカールを貼り始めたのが8月後半で、定着に余り時間をかけられなかったのと、研ぎ出しも少し急ぎの作業となったため、つかさフォーカスなどの作品と比べ、デカール内部の気泡などが目に付きます。
 もう少し丁寧な作業をしていれば、ましになったのではと思ってますが、後の祭りで す。クリアー3段がけ、中研ぎ2回、そのあとコンパウンドと定番の仕上げをしています。写真では見えませんが、クリアー二回目で、風の強い日に乾燥していたため、かなりのホコリを巻き込んでしまってます。その後すぐにリタッチするなり、研いでホコリを剥がすなりすればよかったんですが、焦りもあって、上からクリアーを吹いてしまい、ホコリの除去が不可能となりました。最終的にエナメル塗料などによってリタッチしたいと思ってます。

 コメント:マツダ車が作りたかったのと、RX-8なら同じアパートで乗ってる人がいるので、細かいところわかるかと思って買ったのですが…。まぁ甘かったですねw
 実車は水素ロータリーエンジン使用ということで、冷静に考えると、これまた市販というかリース販売されてはいるんですが、一般人とは遠い車種なんで、葛藤があったんですが省略しますw なんで普通のクルマが選べないんでしょうか、私は。

 で、結局デカールはAIRより観鈴をメインキャラクターとしました。キャラクターとしてもそうですが、やはり、自分が鍵っ子であるということ、また鍵っ子であった最盛期を象徴するキャラクターとして、外せません。今の生活に直結したテーマとしては「クラナドは人生」で攻めるという選択肢もあり、そちらの方も非常にやりたかったんですが、今回は見送り。

 ネット上の壁紙などから画像を選択。フロントの画像は京アニ、左右のドアは劇エアより。観鈴の髪自体をバイナルのように使えるかと思ってやったんです が、結局それ以外にもう少しスピード感が欲しくてバイナルを追加してしまいました。
 天井はコンシューマー版発売時のポスターより。このポスターはずっと部 屋に貼ってあり思い出深いものです。写真だと分かりにくいですが、リアの黒いんはガオガオTシャツの柄です。写真では消えてしまってますが。右リアの台詞 はゴール近辺の名台詞から。もう少し台詞を強調したかったが、ちと微妙だった。リアウインドウとかに貼ればよかったかも。
 小物系のステッカーが再現できな かった、というかI’veサウンドとKeyレーベルくらいしか貼るものが無かったので、文字を増やすために、曲名ロゴなどを作成しました。

  トータルなデザインとしては満足しています。もし、本当に自分が痛車を所有するならこんな風になるだろうというイメージに近いと思います。

 なお、フロントのkanonからリトルバスターズにいたるKey作品の系譜を自作してみました。Kanon→AIR→CRANNAD→智代アフター→リ トルバスターズと作ったんですが、最後までPlanetarianを入れるべきかどうかで真剣に悩みました。むしろ入れないのであれば、外伝的物語である ところの、智代アフターも入れるべきではないのでは?とか、また考えようによっては、Rewriteもいれてもいいのかどうかとか、そういうつまらない悩 みは尽きないわけです。

 結局、CRANNADと智代アフターは一体であるとの見方から、また個人的にも智代アフターは世間一般で言われるほど悪くは無いと思っているため、採用としました。
 しかし、頒布形態、また、物語の規模から言っても短編であるところのPlanetarianはこの流れからは外しました。念のため断っておきますが、 Planetariainはプレイしていますし、決して評価も低くない、というか、かなり名作と思ってますが、今回は外しました。そこのところの葛藤をよくご理解頂きたい。まぁ、普通の人にとってはこの上なくどうでもいいことではありますが。

 

 なお、余談ですが、このデカールの余りを使用して普段使っている携帯を痛くしてみました。
 一応画像は添付します。作品ではないので、掲載はお任せします。
 こちらも、デカールを貼ったあとに缶クリアーを吹い て研ぎ出し、のサイクル3〜4回くらい繰り返して仕上げています。それでも段差は完全に消えきっていない・・・。
 もうそろそろ寿命となる古い携帯とはい え、普段使っているものを痛くするのはすばらしいですねっ!
 痛PSPや痛DSにも挑戦したい今日この頃。

 

 

 

 

 

 

 

 

○セルジオ越中の辛口解説
 写真で見る限りでは、製作者が気にするほどには、ほこりや気泡は気にならないです。この辺りはボディカラーのおかげ、と言うのもあるでしょうが…。テキストの方で製作者本人も書いていますが、むしろモールドの埋まり具合の方が気になります。
 カーモデルの場合、下地としてのサフ、基本色の塗装、クリアーと重さなっていくので、その辺りを考慮してスジ彫りを予め深くしておくと言うのは、工作時における基本作業の一つです。特に実車で開閉する部分は(ドアやボンネットなど)、深くする事により、別のパーツで構成されている感じが出ますし、後でスミ入れをする時にも楽です。
 また、上の事と重なりますが、最後の詰めとして、スミ入れがされていないのも、大きなマイナスです。痛車であっても、基本は実在する車を縮尺したカーモデルだけに、実際に個別のパーツとして構成されている箇所を、スミ入れによって、きっちり分ける。
 飛行機にする訳ではないので、車一台分のスミ入れなど30分も掛からない作業ですし、後からも出来ますから、ぜひ行って欲しいです。そのひと手間が「おもちゃ」と「模型」の差を分けます。 

 痛車の「痛」と言う部分で見れば、製作者の思い入れ、デザインセンスなど、高く評価できます。一方では、前述の通り「車」で見ますと、最後の詰めの部分でチョット減点ですね…。

 こう言ったテーマで製作した場合、どうしても全体のデザイン、デカールの方に意識が行ってしまうのも解ります。まして、それが自分の思い入れが強いものなら、尚更でしょう。しかし、あくまで痛車であってもカーモデル、基本を疎かにしては、良い完成品はありません。先に進みたい所を、グッと我慢して行う地道な作業が、最後にきて完成品を引き立てます。

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