コンペ参加者紹介と見所

 

松本の幹事長 平成元年〜平成5年
第十三代幹事長
 AFVを主なジャンルとしつつも、稀に他のジャンルを手掛けると言うのが、表の顔。その影で密かに、…諸般の事情により、これ以上書けないのが、残念。もっとも世間的に見たら「MG誌ファティマルームの常連」としての方が有名だろう。
 それは置いておくとしても、AFV、しかもベース付きで製作する数少ないジオラマ派モデラー。泥濘を表現するのに、ホッカイロの中身を使うなど、聞かなければ解らないエピソードは多々あるが、それは又の機会に。 

 今回は最も得意とするドイツ戦車(W号戦車)を使いつつも、情景のシチュエーションを北イタリア戦線にする事によって、レギュレーションをクリアー。

  

岡山の模型部員 平成2年〜平成7年
 不滅の200勝モデラー。数と質を兼ね備えた当代随一のモデラーで、ガンプラを基本としつつも、マルチなジャンルをフラットにこなす。
 時節柄ではあったが、「Vガン」のシュラク隊を1/144とは言え、全て並べると言うのは、なかなか出来る事ではない。
 キャラ物の新作が発売と言うと、先ずは氏が作って出店に持ってくると言うのが、この時代出店でよく見られた光景。
 

 今回は、車部門に2台をエントリー。過去に車と言うと、氏は外車を好む事が多く、やはり今回も1台はシトロエン2CVをベース車に選んだ。

 

King of MIZONOKUCHI 平成2年〜平成7年
第十四代幹事長
 主ジャンルはAFVと言っているが、数の上では意外とキャラ物が多い。本人も「自称・超中学生級飛行機モデラー」と言うように、周囲も不思議に思うほど、飛行機はダメ。基本的なスタイルとして、工作よりかも塗装の方に重点を置いている。また、キッチリ作る時とサラっと流す時、かなりアイテムによって割り切る所がある。
 また、AFVを好む割には、ドイツ物の含有率が低いのも、大きな特徴。

 今回は痛車部門にのみエントリー。フォトレタッチソフトを使い、画像を加工する技術は随一だけに、そのアドヴァンテージをデカール製作に如何に生かすか、この辺りがポイント。

 

かがわ ゆん 平成2年〜平成6年
 在学時代はフィギュアモデラーと言う印象が強いが、キャラ物に対しても高い工作力を発揮する。と言うより、ストレートや部分的なディテールアップで済ませる事は少なく、全く別物と評されるくらい手を入れる。その点についての賛否は置いておくとしても、結果として数が少ないのは事実。
 ワンフェスなどの即売会への参加と言う点では先駆者であり、その功績は見逃す事は出来ない。フィギュアに関しては巨乳を通りこし、爆乳好き、やたらと局部描写に拘るなどの点では、周囲の意見は一致している。

 今回は、存在その物が十分に痛いセラヴィーガンダムを選び、素でもってレギュレーションをクリアー。更に、1/00のキットを2つ(3,780円×2)、1/144を1つ(1,680円)、ロボ魂を1つ(4,987円)、(定価購入ではないと思うが)財布にも痛いと言うオチをつけた。

  

KaZ 平成4年〜平成8年
第十六代幹事長
 彼を語る上で忘れてはならないのが、前期型と後期型では、まるで違うと言う事である。前期はごく普通のガンプラモデラーであったが、後期型はフィギュアモデラーであった。その変貌ぶりは紫電改から紫電、更には元となった強風を想像するのが難しいのに、近いものがある。
 前期型と後期型、双方に共通しているのは、合間をぬって1/72の大戦機を作っていた事だろう。大戦機の方は手を入れる事はせず、サクっと作って塗る、手軽に完成した喜びを得る、それを主目的としていたようである。

 参加の表明はあったものの、実質的に不参加となった。 

 

退役部員412224 平成4年〜平成8年
第十七代幹事長
 一貫してイタリア、二十年近く経った今日でも、その初心が変わる事は全く無い。一時期、KaZ氏に加担してフィギュアにも手を出したが、基本的にスケール物モデラーであり、海外メーカーにも精通している。
 以前、訪れた時は自宅に膨大な量の在庫があったが、その後、あのキット達は、どうなったのだろうか? 

 今回は、「こんなアイテムが、キット化されていたの?」と言うような、イタリアの装甲車で参加、実に”らしさ”を見せてくれた。一つは飛行機でくるかな?と思っていたが、二つともAFVでの参加となった。

 

 

valk@静岡 平成9年〜平成10年
 90年代後半を代表するモデラーで、展示会場において机に並べられたMGの完成品群は、圧巻。その印象が強いが、スケール物を手掛ける事も多く、かなりマルチジャンルなモデラーと言える。
 技術も高く、ある程度は何でも卒なくこなす辺り、模型部の菅野よう子とも言える。

 今回は、市販の痛車キットを使うと言う方法を選択。奇を衒わずに堅実な路線を採りつつも、仕上がった作品には、根底にある氏の技術力を十分に垣間見る事が出来る。

 

 

聖水帝侠横綱 平成9年〜平成11年
 入部当初はキャラ物、と言うよりガンプラだが、その後はフィギュア、スケール物と変遷している。良く言えば時流に乗っている、悪く言うと周囲に流されている、と思ってしまう。キャラ物に関して言えば、レベルは高いものの、年間で1〜2個と言う数は、あまりに少ない。本人曰く、平行作業が出来ない、との事。

 今回は、意外と言うか、ノーマーク、フェラーリでの参加となった。まぁ、フェラーリと言えばイタリアを代表する車だが、周囲の期待と言うか、「空気を読めよ」との声に、どう応えるか?

 

 

水凪 平成9年〜平成12年
第二十代幹事長
「新三陽」
 入部当時は珍しい艦船モデラーと言うふれこみであったが、途中からそれらしい所は影を潜めた。年間を通して、そんなに数多く作る訳ではないものの、出来上がる完成品は堅実。また、色使いと言うか色調に特徴があり、作風と言う点でもある程度確立されている。

 今回は、意外にも痛車部門最多のエントリーとなった。センスやアイデアに、どう技術的に裏打ちをつけて、完成させてくるか? …妻帯者で子供も居ると言うのに、これだけの数を作るのは、色々な意味で凄いです。 

 

 

皇帝 平成9年〜平成12年
第十九代幹事長
「模型帝國」
 在学時代はとにかく数多く作り、正直、これだけの模型を買う資金は、何処から出ているのだろう?と思った。だって、ほとんど1/35AFVだよ、安くないよ。AFVモデラーとしては、オーソドックス。在学時代、4年の頃ともなると技術も上がり、かなり良い完成品を出すようになったが、その後ダウン気味なのは、惜しい。

 今回はAFVモデラーがイタのレギュレーションをクリアーするなら、と考えた時、最も無難な回答として、イタリア軍車両の中から「L6/40軽戦車」、「AB41装甲車」、この2点をチョイス。

 

野州浪人 平成10年〜平成18年
第二十一代幹事長
下野のあばら家
 先ず断っておきますと在部期間が長いのは、唯一、大学院の博士課程にまで進んだ為で、決して留年と休学を繰返した訳ではありません。

 当初はカーモデルを主体としていたが、ここ数年は色々なジャンルに手を広げているが、基本的にキットはスケール物が多い。
 別の側面としては「幻想企画」の名前でワンフェスに参加しており、最多出場の記録を更新中である。数年越しにエステルを完成させた根気の強さには、脱帽する。

 カーモデルと言う点で言えば、一日の長があり、その優位性を生かせるかが、ポイント。

 

玄人 平成11年〜平成14年 俺は今
 キャラ物やフィギュアなどをメインにしており、今風のモデラー。キャラ物における工作、フィギュアの塗装など、得意するフィールドでは強い。
 アイテム選択と言うか嗜好がメジャーな所を行く為、割と他人と被り易いので、その為に展示会などでも印象が薄く、損をしているとも言える。

 今回は、本人にとって全く未知の領域となる、痛車で参戦。今までとは勝手が違うジャンルだけに、どう纏めてくるのか、全く読めないだけに今コンペにおけるダークホース。

 

 

 あっ、別に奇数グリットが1コーナーで有利とか、そう言うのはありません。単にレイアウト的にそうしただけです。同年代は誕生日順になっています。

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