ホンダ バラードスポーツ CR−X with 愛天使伝説ウェディングピーチ

タミヤ 1/24 HONDA BALLADE SPORTS 無限CR−X PRO

 

 完全に試作として作ったので、お披露目するほどの代物ではありませんが、それでも数の内と思い、出してあります。

 長くモデラーをやっていますが、本当の意味で「車」を作った事は1回だけなので、経験は無いも当然です。勿論、これだけモデラーをやっていれば、知識として車の作り方は知っていますが、知っている事と理解している事は別ですし、理解している事と出来る事も、別です。
 「模型は手先を動かして作業する以上、体験が伴う行為だけに、実際にやってみないとダメ」と言うのが持論だけに、押入の中から引っ張り出したのが、コレ。
 なにしろ虎の子とも言える「タミヤ 1/24 セリカXX」や「タミヤ 1/24 スープラ」を練習には使えないし、本チャンで使いたい「フジミ 1/24 ピアッツア」を除くと、このCR−Xしか在庫がありませんでした。

ホンダ バラードスポーツ CR−X
 後に「バラード」と言う車種が無くなった為に、「バラードスポーツ」と言う愛称も消えて、単にCR−Xとなったので、バラードスポーツと言う名前を知らない人も居るかも知れません。
 元となったバラードはシビックの姉妹車の4ドアセダンで、その派生型としてバラードスポーツCR−Xがあります。昔、自分達も名前が長かったので、単にCR−Xと呼んでいましたね。自分と同年代の人間にとっては「よろしくメカドック」に登場した車、と言う印象が強いでしょう。
 この手の車種の宿命として後部シートが狭い点がありますが、バラードスポーツCR−Xの場合は狭いとか、そう言う次元ではありません。前列シートと後部シートの間は、細いアニメキャラでも足が入らないのでは?と言うくらい、間隔がありません。
 セミながらもリトラクタブル・ライト、ここだけですね、この車が好きな理由は。ちなみにセミリトラクタブル・ライトのタイプは、83年から約2年間だけ生産され、85年のマイナーチェンジで固定型になりました。

 

 組立の方はシートを裏打ち、ヘッドライトの取付け位置の修正、この2点程度で大きな事はしていません。

 タミヤを信用してパーツの合いを確かめなかった自分が悪いのですが、ウィンカーとリアパネルのクリアーパーツはやや大きめで、そのままでは取付けられません。ヤスリで少し削ってやれば合いますが、確認せずにはめようとした為、思いっきりボディーを擦ってしまい、塗装が落ちてしまいました。
 写真をチョット修整してやれば解りませんが、自分への戒めの意味でも、ミスをそのまま掲載しています。

 最後はグタグタになっていた為、ウィンカー類は適当に筆塗り。ヘッドライトは先に作った為、ちゃんと後ろからアルミホイルを貼ってありますが、リアパネルはアルミホイルはおろか、シルバーすら塗るのを忘れ、気が付いた時にはリバースランプから透けて本体色が…。

 この時点(1月)でデザインの方は既に本命の「ARIA」用の物が出来上がっていた為、試作を急ぐ意味でも短時間で作った事と加工のし易さを優先した為、全体的に四角形が多くなってしまいました。
 それにしても日本語と言うか文字を入れると、痛車が急に族車っぽく見えるから、不思議です。    

 それでも運転席側にリリィ、模型的に最も目立つ天井にサルビアを配置したのは、拘りです。

 とにかく曲がりなりにも完成した事、栄えあるご先陣を「愛天使伝説ウェディングピーチ」が賜った、それが最大の意義だと思います。
 試作として製作したので、中途半端に上手く行くより、課題や問題点が露出した方が、意義があると思います。その点で言えば有意義な作品となりました。

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