ファイナル、結果

決勝戦


V号突撃砲F型
予選Bブロック1位


エレファント
予選Bブロック2位

 予選は同じBブロックで、この時はV号突撃砲F型が27ptで1位、エレファントは19ptで2位と言う結果でした。この結果だけ見ると、V号突撃砲F型が有利に思えますが…。

 予選で「1位V号突撃砲F型、3位エレファント」と、「2位エレファント、3位V号突撃砲F型」と票があったとします。これが予選ですと1位のポイントが高い為に、V号突撃砲F型が大きくリードしますが、準決勝以降の投票形式ですと、1勝1敗で互角になります。

 それでも予選時の投票から、ある程度はどちらが何票とるか?、と言うのは読めます。ただ、予選Bブロックの投票で、V号突撃砲F型にも、エレファントにも、票を入れなかった人もいますので、その人達が、どちらに投票するか?、が勝敗の鍵を握ると言えます。
 国勢選挙で言うのであれば、浮動票と言ったところでしょうか?

 

Judgment
V号突撃砲F型 エレファント
3 Draw 

 さて、実際の投票ですが、と言いましたも手元に票が届いた順にりすまが、先ずはエレファントが2勝をリードしました。おそらく予選時の投票から、この2票はエレファントが取るだろうと思われてたので、先ずは手堅く2勝を取ったと言ったところです。

 続いて3票目はV号突撃砲F型に。これも予想の範囲内で、これでスコア的には2−1。エレファントが1つ勝星を先行させた状態です。4票目は、結果を左右する浮動票(?)ですが、これはエレファントが取りました。これでスコア的には3−1になり、エレファントがリードを広げました。

 セミファイナルの投票数が8ですが、棄権が1ありますので、最大投票数は7と予想されます。また予選時の投票からV号突撃砲F型が手堅く見込める票は、あと1なので、次にエレファントが1票取れば、ほぼ勝ちは確定します。
 5票目は、これも浮動票(?)ですが、これをV号突撃砲F型が取り、スコアを3−2と星を一つ戻しました。

 これで5票が開きましたが、この時点で投票の期限を迎えました。6票目は不在者投票ではありませんが、予選時の投票で明確に直接対決の結果が分かるので、事前の規定に従って決勝の投票にコンバートしました。この6票目は、予選1位がV号突撃砲F型でしたので、こちらに白星。予選2位はエレファントに投票していたので、判定は「4」として処理しました。

 で、これですべての票が開いてしまいました。

「ここまで、やって、結果がドローか!?」、と思う人も居るかも知れませんし、新日の会場だったら暴動ものでしょうが、投票の結果がそうなった以上、そのままを発表するしかありません。 

 或いは、「俺は、エレファント推しだ! 引分なら、この1票で勝ちだろ!」など、そう言った意見もあると思います。

 ただ、ルールがあるから競技として成立する訳で、無制限に締切を引き延ばしては、競技性その物が失われます。現に期限後の投票を有効とするなら、準決勝のカードは変わっています。
 また、不明瞭な投票を無理に反映させるも、公正性に欠くと思い、不在者投票(?)は直接対決の勝敗が分かり、尚且つ惜敗率も明確に判定可能な1票だけを、規定に従って処理しました。

 

 と言う訳で、第1回G1クライマックス、決勝は、ドローです。

 

松本の幹事長 コメント

 皆様の好意で、ここまで来てしましました。アイテム選択の妙だったかな?、と思うところもありますが、コンペがなければ挫折していたかも知れない、最も難産だったエレファントが、最後まで残ったのは報われた気がします。
 G1が終わって、歯医者が終わったら、次は眼科に行って、老眼鏡を新調します。 

 

King of MIZONOKUCHI コメント 

 第一回のファイナリストになれた事は、素直に喜びたいと思っています。ただ、自分の中では皇軍か、赤軍で勝ちたかった、と言う悔しさも残りました。もっとも、そう言う気持ちがあるから、次に繋がるとも思っていますので、単に優勝しましたで終わるよりかも、良かった気がします。
 今日が終わりじゃあなく、始まりです。

 

 

総括 

 最後に、今回、初めて投票による競技性を持たせました。こう言ったコンテスト形式である以上、勝敗は付きものです。

 ただ、これは個人的な意見ですが、模型と言うのは、買った人が楽しむ物だと思っています。投票の結果として順位は出ました。また、完成品の方向性や作風の違いもあるでしょう。しかし、本質的には楽しむ事が、最も重要だと思います。

 そして、楽しみ方には色々ありますし、人それぞれでしょうが、楽しみ方その物には勝敗も、優劣も、順位の上下も無いと思います。今回のコンペを通して、作った人が楽しめたなら、それで十分ではないでしょうか。 

 

 

 セミ ファイナル、結果

準決勝第一試合


W号戦車D型
予選Aブロック1位


エレファント
予選Bブロック2位
Judgment
3 −

準決勝第一試合

 予選ブロックからの勝ち上がり方は共に似ており、1位票はないものの、2位票を多く集めての得点でした。AブロックとBブロック、両ブロックの最多2位票獲得者同士の対決で、変な言い方になりますが、最強の2位決定戦とも言える対決です。
 予選での票の獲得状況からしても、まったく読めない状況でしたが…。

 はじめは(と言いましても、あくまで手元に届いた投票の順ですが)、エレファントに連続して4勝を挙げて、これは、もう勝ちは確定で、後はW号D型が一矢報いるか、否か、かと思っていました。
 正直、そこまでワンサイドになるとは思っておらず、この票の開きかたは意外でした。
ただ、流石にそこまで楽な戦いにはならず、後半からW号D型が2勝を挙げて、2−4までは追い上げました。が、7票目がエレファントに入った段階で、過半数を突破して、エレファントが決勝進出。
 ただ、エレファントが落とした判定の惜敗率に「3」がある為に、もしポイント判定にまでもつれ込んだら、逆転されていました。

  

 

準決勝第二試合


V号突撃砲F型
予選Bブロック1位


T−34/85
予選Aブロック2位
Judgment
5 − 3

準決勝第二試合 

 予選を最多得点で突破したV号突撃砲F型と、予選ブロックを同点ながらも、上位票の獲得数で上回ってセミファイナル進出となったT−34/85。予選の勝ち上がり方からして、V号突撃砲F型が有利がと思っていましたが…。

 6票目までは見事に割れて3−3の状況で、7票目に移りました。7票目が開いた時点でV号突撃砲F型が1勝リードしましたが、T−34/85の惜敗率が高く、次の8票目をT−34/85がとり、V号突撃砲F型の惜敗率が「4」ならポイントまでが同点、「3」なら1ポイントの僅差ながらT−34/85が逆転と言う状況でした。
 最後の8票目がV号突撃砲F型に入り、結果としては5−3で勝ち上がりましたが、最後の1票、1ポイントで逆転の芽が残っていただけに、予想以上の接戦になりました。

 

 

 

予選ブロック、結果

Aブロック Bブロック
22 27
19 19
19 17
17 17
15 13
12 13

・予選Aブロック
 予選Aブロックを1位で通過したのはW号戦車D型ですが、実は、1位を一票も取っていません。代わりに2位の票を最も多く集め、それが結果として1位通過に繋がりました。2位には19点でT−34/85と八九式中戦車が並びましたが、1位票の獲得数の多さでT−34/85が予選2位で準決勝進出となりました。九七式中戦車チハは、1位票に加えて、下位票を多く積んでの4位。5位のヤークトティーガーは、1位票のみで、Yes、No、がはっきり分かりる作品だったようです。  

 

・予選Bブロック
 一方の予選Bブロックは、1位通過となったV号突撃砲F型が、全体の中でも最多となる得点を獲得。2位のエレファントですが、これもAブロックのW号戦車D型と同じく、1位票は無かったものの、2位票を多く集めた結果、予選ブロック通過となりました。同得点で3位にP40とJs−2が並んでいますが、傾向はまったく違っています。P40は1位票を含む数少ない上位票で、Js−2は下位票を多く積み重ねての結果です。T−34/76は、Aブロックで言えばヤークトティーガーに近く、1位票を獲得しながらも、それ以外の票が入らず、5位に終わりました。

 

 今回、上記のような結果に終わりましたが、投票しなかった人が一人でも投票していたら、どちらのブロックも準決勝進出作品は、変わる可能性が十分にありました。投票期限後の到着となりましたので、予選結果に反映させる訳にはいきませんでしたが、1人の投票で、どのくらい変わるかと言いますと、

 Aブロックで予選獲得ポイント7のヘッツァーが12ptで予選6位タイ、これは全体の予選結果に変化が出ませんが、八九式中戦車甲型は3ptを上積みして、予選ブロックを2位で通過。ラングは、まぁ、順位は変りませんが、ちょっと獲得ptが上積みされます。
 Bブロックは、エレファントがシルバコレクターを脱しますが、ポイント的には1位のV号突撃砲F型に届きません。また、Js−2も獲得ptを伸ばしますが、予選突破の当面の相手となるエレファントも伸ばしているので、順位を単独3位に上げるに留まります。

 と、こんな感じで、少なくてもAブロックの予選結果は、変わっていました。

 

 九七式中戦車チハやJs−2のように、多くの人から票を集めた作品は、投票方法が準決勝以降のノックダウン方式でしたら、優位に戦えたと思います。

 ブロック分けにつきましては、一つのブロックに、同じ人の作品が偏らないようにしつつ、同種のアイテムは別ブロックに振り分ける、と言う事を基本にしました。九七式中戦車チハと九七式中戦車チハ新砲塔、T−34/85とT−34/76、マチルダV/W、ファイアフライ、あと、何となく形が似ているヤークトティーガーとエレファント、と言った具合です。

 

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